Published at2021年10月6日
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自社のコピー機・複合機のリース料金が本当に適正なのかわからないと、実は相場より高い料金で契約していて、知らないうちに“払い損”になっていることもあります。
そのほか、「今のコピー機・複合機リース料金が高くて困っている」「リース契約の際の審査に通るか心配で……」とお悩みをお持ちの方も、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
【監修者】
2018年よりOA機器の販売店に身を置き、業界の闇の深さに大きな衝撃を受ける。その後、コピー機見積の妥当性を診断するサイト「コピー機価格診断ドットコム」のサービスを開始。お客様が取得したコピー機の見積価格や、現在の契約料金が適正かどうか診断・アドバイスを多数の企業に行っている。
コピー機・複合機を少しでもお得にリースしたい方は、安く契約するためのポイントやコストパフォーマンスに優れたメーカーを紹介している以下の関連記事も、ぜひチェックしてみてください。
目次
コピー機・複合機のリース契約とは、これらの機器を一定期間、リース会社から借りて使用する契約のことです。機器本体は販売会社から納品されます。
月々一定額のリース料金をリース会社に支払う方法のため、一括購入するよりも初期コストをおさえられるのがリース契約の大きな特徴です。
リース契約すると以下のようなメリットを受けられます。
・初期費用をおさえられる
業務用のコピー機・複合機を一括購入する場合、初期費用として数十万〜数百万円がかかります。その点、リース契約なら月々数万円程度の負担で導入できるため、初期コストを大きくおさえたい方にぴったりの方法です。
・常に最新機種を使える
リース契約では、契約時点での最新モデルのコピー機・複合機が導入されます。リース期間は通常5年程度で、契約更新のたびに新しい機種に切り替えられるため、常に最新の機能を活用できるのが大きな魅力です。
・経費計上が可能、かつ税務面の手間が少ない
リース料金は毎月の経費として計上できます。リースの場合、コピー機・複合機の所有権はリース会社にあるため、減価償却や固定資産税といった税務上の手間がかかりません。
・動産総合保険で万が一のときでも安心
リースの本体には動産総合保険がかけられています。盗難・火災・風水害・爆発・破裂・煙害といった思いがけないトラブルに遭った際にも補償が受けられるため安心です。ただし、保険が適用されないケースもあるため、契約前に補償内容を必ず確認しておきましょう。
リース契約には以下のような注意すべきポイントもあります。
・総額が一括購入より高くなる
リース料金には、保険料や手数料といった本体価格以外のコストが含まれます。そのため、総額が一括購入より高くなります。リース期間が長期になればなるほど、総額が多くなってしまう点には注意しましょう。
・契約の途中解約が難しい
リース契約は原則として途中解約ができないため、契約期間中にコピー機・複合機を利用しなくなった場合でもリース料金を支払い続けなければなりません。なお、違約金や残債を一括返済することで解約できるケースもあります。
・リースに際して審査が必要
リース契約には信用審査があります。コピー機・複合機を貸し出すにはリスクが高いと判断されると、審査に通らなかったり通ったとしてもリース料金が高くなってしまうことも。普段から支払いの延滞・遅延などは避けて信用情報を低下させないようにしましょう。
リース契約のほかにレンタル契約があります。両者の違いを理解し、どちらが自社に合った契約かを判断しましょう。
▼コピー機・複合機をリースする場合とレンタルする場合の違い(一例)
項目 | リース | レンタル |
---|---|---|
機器の所有権 | リース会社 | レンタル会社 |
契約期間 | 約5年 | 1日から可能◎ |
中途解約 | 不可 | 可能◎ |
選べる製品 | 新品のみ | 中古のみ |
審査 | 必要 | 不要◎ |
カウンター料金 | 必要 | レンタル代に含まれる、 定額制で契約できるところがある◎ |
月額費用 | 安い◎ | 高い |
リースかレンタルか、どちらが自社にとって最適か、メリット・デメリットをしっかり比較して、納得のいく選択をしましょう。
レンタルでの利用を検討している方は、以下の関連記事も参考にしてみてください。
リース契約するには、リース会社による審査に通過する必要があります。審査の際にリース会社がチェックする主なポイントをまとめました。
項目 | 概要 |
---|---|
会社の業績は安定しているか | 与信審査で重視されるポイントの1つ。黒字決算が継続している場合は審査に通ることが期待できる。 |
会社の業種 | 国家資格が必要な業種は通りやすい傾向で、短期間で廃業の可能性がある飲食や美容などは審査に通りにくい傾向がある。 |
会社もしくは代表者に滞納履歴がないか | 代表者個人のクレジットカードやローンの滞納歴が5年以内にあった場合は、審査に通らない可能性が高い。 |
代表者の年齢はいくつか | リース満了時に70歳を超える場合や20歳未満の場合は連帯保証人が必要になるケースが大半。 |
代表者の信用情報 | 代表者が持ち家の場合は審査に通る可能性が高くなる。 |
審査についてより詳しいことを知りたい方は、以下の関連記事をご一読ください。
リース契約する際に、申込書に記入が必要な情報をあらかじめ確認しておくとスムーズに進められます。
※オリックスの場合
【申込者(借主)】
【連帯保証人(会社の代表者)】
【支払口座】
【物件設置場所】
なお、申込書を代表者以外の方が代筆するのは避けましょう。最悪の場合、文書偽造にあたる可能性もあるためです。
「リース契約の申し込み手順が知りたい」「申し込み時の注意点を事前に知っておきたい」「リースの審査に通らなかったときの対処法を知りたい」方は、以下の関連記事が参考になるため、ぜひお読みください。
コピー機・複合機の本体価格は、印刷速度が速い機種ほど高額になります。リース料金を安くおさえるには、オーバーペックな機種を選ばないことが重要です。ただ、安さを重視するあまり、ロースペックな機種を選ぶと業務効率に影響します。
業務用コピー機・複合機のリース料金について、企業の規模別に相場をご紹介します。
▼企業規模別業務用コピー機のリース料金相場比較表【5年リース】
小規模事業所には20~25枚機をおすすめします。例えば、月に1,000〜3,000枚程度の印刷であれば、20~25枚/分の低速機で充分でしょう。25枚機のコピー機・複合機リース料金相場の目安は、12,000円/月程度です。
印刷枚数が月に3,000枚を超えてくる中規模事業所になると、25枚機では物足りなくなります。30枚機の業務用コピー機・複合機リース料金相場は16,000円/月程度です。
中規模事業所でも月間印刷枚数が6,000枚を超える場合は、40枚機をおすすめします。40枚機のコピー機リース料金相場は、22,000円/月程度です。
月間印刷枚数が10,000枚を超える大規模事業所には50枚機以上のコピー機・複合機をおすすめします。50枚機以上になると、月額リース料金相場は23,000円以上です。日々の業務量に対して適切な印刷速度の機種を選びましょう。
自社の業務内容とコピー機・複合機の機能がミスマッチだと、割高な費用を支払い続けるか、業務に支障が出てしまうかのどちらかになります。
コピー機・複合機選びで失敗しないためには、「どのメーカーを選ぶか」が意外と重要なポイントです。
コピー機・複合機の価格はメーカーによって異なります。例えば、富士フイルム(ゼロックス)やリコー、キヤノンの3大メーカーはリース料金が高いのが特徴です。リース料金が安い複合機がいいなら、京セラを選びましょう。
▼コピー機・複合機のリース料金相場(24~26枚機)
機種の一例(カラー複合機) | 印刷速度 | リース料金相場(月額) | |
キャノン | iR-ADV C3926F | 26枚/分 | 19,800円 |
リコー | IM C2510F | 25枚/分 | 18,500円 |
富士フイルム(ゼロックス) | Apeos C2571(Model-PFS) | 25枚/分 | 26,700円 |
コニカミノルタ | bizhub C251 i | 25枚/分 | 16,800円 |
京セラ | TASKalfa MZ2501ci | 25枚/分 | 15,900円 |
シャープ | BP-40C26 | 26枚/分 | 16,100円 |
40~45枚機のコピー機リース料金相場になると、メーカーによって12,000円以上の差がある場合も!
▼コピー機・複合機のリース料金相場(40~45枚機)
機種の一例(カラー複合機) | 印刷速度 | リース料金相場(月額) | |
キャノン | iR-ADV C5840F | 40枚/分 | 28,300円 |
リコー | IM C4510F | 45枚/分 | 27,100円 |
富士フイルム(ゼロックス) | Apeos C4571 (Model-PFS) | 45枚/分 | 36,200円 |
コニカミノルタ | bizhub C451 i | 45枚/分 | 30,300円 |
京セラ | TASKalfa MZ4001ci | 40枚/分 | 21,300円 |
シャープ | BP-50C45 | 45枚/分 | 23,600円 |
コピー機・複合機のリース料金をおさえたいなら、適切な印刷速度の機種を選び、安いメーカーを選ぶこと、またオプションを付け過ぎないことも大切です。
例えば、事務所で現在使用中のメーカーがリコーだった場合、
「従業員が使い慣れているから」
などの理由で、「次もリコー製で」と指定いただくことがあります。
残念ながら「現在使用中のメーカーにこだわる」場合、コピー機のリース料金は現状維持、もしくは申し訳程度にしか下がりません。
複合機業界では「1メーカー=1販売店ルール」がいまだに根強く残っています。
「今よりもリース料金をおさえたい」とお考えであれば、現在のメーカーにこだわらず、幅広い選択肢から見直してみるのも一つの方法です。
コピー機の性能は年々向上していて、以前よりも使いやすく、高機能なモデルが増えています。他社製コピー機の特徴について知りたい方は、「業務用コピー機メーカー比較」記事をご参照ください。
例えば印刷の美しさにこだわりたい方には、富士フイルム(ゼロックス)やキヤノン(Canon)、コニカミノルタなどがおすすめです。こうした選び方のポイントをご紹介しています。
事業所でのコピー機・複合機のリースでは、A3カラーコピー機のニーズが圧倒的に高いため、ここからはおすすめの機種6選をお伝えします。
出典:京セラ公式
【京セラTASKalfaシリーズの特徴】
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
当サイトがおすすめするA3コピー機・複合機の1つ目、京セラのTASKalfaシリーズ。リース料金案とカウンター料金ともに非常に安く、おすすめです!
例えばシャープの場合、保守費用はやや高めですが、京セラはその点も抜かりなし!カウンター料金までしっかり安いです。
京セラのカウンター料金はカラー6円/枚、モノクロ0.6円/枚が相場。また、モノカラー印刷(※黒+1色の2色印刷のこと)なら、モノクロのカウンター料金でOKです。
業務用コピー機・複合機の導入費用をおさえたい事業者様には、京セラが断トツでおすすめです。
「安いってことは、すぐ壊れたりしない?」と心配になる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。京セラは長寿命化した独自の感光体ドラムを採用しており、堅牢さにも定評があります。
また京セラから、キーポイントインテリジェンス社(米国調査機関)の「2025-2027 Most Reliable A3 Brand Award」「Pick Award」の2つを受賞したとのリリースが発表されました。
キーポイントインテリジェンス社は、米国に本拠を置く独立系の評価機関でコピー機の耐久性や使いやすさを厳しくチェックすることで知られています。同機関から高い評価を得たことからも、京セラのコピー機・複合機の質の高さがうかがえます。
とはいえ、印字の繊細さや色味にこだわる場合は他メーカーのほうが向いているケースもあります。また、保守面でも拠点数の少なさから不満を抱くユーザーもいるようです。
出典:シャープ公式
【シャープBPシリーズの特徴】
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
日本を代表する総合家電メーカー「シャープ」からも、業務用コピー機・複合機が提供されています。ローソンやファミリーマートといった大手コンビニで見かけるコピー機の多くが、実はシャープ製です。
シャープは富士フイルム(ゼロックス)やキヤノン、リコーといった“3大メーカー”に比べて少し地味な印象があるかもしれません。しかし、コンビニのコピー機に多く採用されている実績が使いやすさと耐久性の高さを裏付けています。
さらに、シャープ製の魅力は「とにかくコストパフォーマンスが高い」点にあります。公表されている相場よりも、実際にはさらに手頃な価格で契約できるケースも少なくありません。導入コストをできるだけおさえたい方には、京セラかシャープがおすすめです。
出典:富士フイルムビジネスイノベーション公式
【富士フイルム(ゼロックス)Apeos Cシリーズの特徴】
高いと言われる富士フイルムだが意外と手ごろなリース料金
品質が良い
印刷レベルが高い
さまざまなモデルがある
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
ゼロックスとして親しまれていた富士フイルムですが、2021年4月にゼロックスとの提携を解消し、「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」として生まれ変わりました。
もともとゼロックス側へ技術を提供していた経緯もあり、コピー機・複合機の品質は盤石です。提携解消後は、価格面でも柔軟な対応が可能となり、リース料金やカウンター料金についても相談しやすくなった印象があります。
提携解消前後で次々と新機種を投入し、現在の市場ではApeos CシリーズがA3複合機として君臨。同等の印刷速度の機種でもさまざまなモデルを用意し、リースしやすい価格帯の商品も多数あります。
「京セラやシャープは価格面で魅力的だけど、画質がもう少し良ければ……」と感じる方には、富士フイルム(ゼロックス)や、次にご紹介するキヤノン、コニカミノルタがおすすめです。
出典:キヤノン公式
【キヤノン(Canon)iR-ADV DXシリーズの特徴】
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
カメラや光学機器をはじめ、家庭用プリンター、オフィス用のコピー機まで幅広く展開しているキヤノン。同社のコピー機・複合機といえば主力製品である「iR-ADV DXシリーズ」が挙げられます。
iR-ADV DXシリーズはリース料金がやや高めではあるものの、その分、性能面では非常に優れています。特に印刷品質の高さは富士フイルム(ゼロックス)と並んで高く評価されており、「やっぱりキヤノンじゃないと」とこだわるユーザーもいるほどです。
職場に機械操作が苦手な方がいる場合、コピー機・複合機の操作性も選定の重要なポイントです。iR-ADV DXシリーズは操作性にも優れており、「誰でも簡単に使えるコピー機」として多くの支持を得ています。
例えば、初めてコピー機を触る人でも直感的に操作できるデザインが評価されており、「使いやすさ」で選ばれることも多いです。保守体制も充実しています。
出典:コニカミノルタ公式
【コニカミノルタのbizhubシリーズの特徴】
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
富士フイルム(ゼロックス)やキヤノン、リコーに比べてかつては「4番手」の印象が強かったコニカミノルタ。同社のコピー機・複合機は、近年の市場調査ではシェアを大きく伸ばしており、存在感を一気に高めています。(※詳しくは、「コピー機・複合機メーカー10社徹底比較」記事を参照)。
コニカミノルタの主力モデル「bizhub(ビズハブ)」シリーズは、特に高解像度な印刷に強みがあります。印刷品質にこだわるユーザーの間では「コニカを第一候補に」と名指しされることもあるほどです。「高精細な印刷が可能でありながら、リース料金が比較的リーズナブル」な点が、多くの中小企業に評価されています。
また、白と黒を基調としたスタイリッシュなデザインは、お客様からの視線が気になるオフィスでも重宝されています。ただし、注意したい点がカウンター料金で、京セラのような安さは望めません。また、保守拠点の数も他社と比べると少なめのため、導入地域によっては事前に確認しておくと安心でしょう。
出典:リコー公式
【リコーIM Cシリーズの特徴】
▼本体価格比較
▼リース料金比較
▼カウンター料金比較
リコーのコピー機・複合機は、国内シェアで富士フイルム(ゼロックス)に次ぐ第2位を誇ります。中でも代表的なモデルが「IM Cシリーズ」です。低速機から高速機まで、幅広い業務ニーズに対応しており、多くの企業から「使いやすい」と高評価を得ています。
ただし、価格面では決して「安い」とは言えません。本体価格だけを見ると手頃に感じられますが、販売価格やリース料金ではいわゆる「相場価格」まで下がりにくい傾向があります。
この背景には、リコーの保守拠点の多さも関係していると考えられます。リモート対応が進む中で拠点数を縮小するメーカーがあるなか、リコーの保守拠点は全国に400ヵ所以上。今もなお手厚いサポート体制を維持し、高品質なサービスを提供し続けています。
販売業者選びも非常に重要です。販売業者選びを誤ると、メンテナンス対応の遅れや備品納入の遅延、予想以上のコスト発生といったリスクがあります。ここでは、信頼できる販売業者選びの5つのコツを紹介します。
メンテナンス体制の確認はとても重要です。メーカーが行うメンテナンスがあるのかを確認しましょう。メーカーが直接対応する場合、修理や保守の際に純正部品が使用されるため、品質や信頼性の面で安心感があります。
メーカーメンテナンスがなく、販売業者のメンテナンスしか行われない場合は注意が必要です。良識ある販売業者も多いですが、中には即時に対応してくれなかったり、保守料金(カウンター料金)が相場よりかなり高かったりする販売業者もいます。
販売業者も独自で努力することで仕入れ力に差が生まれます。「仕入れ力」とは、コピー機本体を安く仕入れる能力です。
例えば、同じ機種でも定価の6割程度で仕入れる販売店Aと、定価の3割程度で仕入れる販売店Bがあったとします。この“3割の違い”が、そのまま販売価格の差となって現れるため、販売店Bのほうが仕入れ力があると言えます。仕入れ力が高い販売業者は、最新機種や人気機種も手に入りやすいのが特徴です。
リースの見積を依頼する際は、事前のヒアリング内容と一致しているか、契約条件を一つひとつ確認しましょう。具体的には、月額料金、リース期間、支払い総額をしっかり確認することです。
口コミサイトやレビューを参考にすることも大切です。実際に利用した人の意見として企業の導入事例を確認することで、サービスの質や対応の良し悪しを判断できます。特に「契約後のサポート対応」に関する評価は、長期的な満足度を大きく左右します。慎重なチェックが欠かせません。
条件を揃えたうえで相見積を取り、しっかり比較検討することも大切なステップです。業者ごとに契約内容や料金設定が異なるため、適正価格を判断する材料になるからです。月額料金の安さだけに注目せず、期間や総額、サポート、メンテナンスの充実度も含めて総合的に判断することが後悔しない業者選びのポイントです。
販売業者選びは、コピー機・複合機を安心して使い続けるために欠かせない要素です。今回ご紹介した5つのポイントを参考に、自社に最適なパートナーを選び、より快適なオフィス環境づくりを進めてください。
業務内容によってコピー機・複合機にに求められる機能はさまざまです。例えば、ポスターやチラシを日常的に扱うデザイン系の業種では、「色の再現性」や「細部の鮮明さ」がとても重要ですよね。
ここでは業種別におすすめのコピー機・複合機をご紹介します。業務内容にぴったりの1台を選ぶための参考になれば幸いです。
▼業種別おすすめコピー機・複合機
業種 | おすすめコピー機・複合機 |
---|---|
デザイン業 | ・富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2570(Model-PFS) ・富士フイルム(ゼロックス)ApeosPro C650 ・キヤノンiR-ADV DX C3826F ・コニカミノルタbizhub C251i ・OKI MICROLINE VINCI C941dn |
学習塾 | ・【コピー機】富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2570(Model-PFS) ・【コピー機】京セラTASKalfa 2554ci ・【ビジネスプリンター】ブラザーMFC-J7500CDW ・【レンタルプリンター】HP officejet pro 7740 |
学校 | ・京セラ TASKalfa 3554ci ・シャープ BP-40C36 ・富士フィルム(ゼロックス) Apeos C3570 |
病院・クリニック・薬局 | ・京セラ TASKalfa 3554ci ・富士フイルム(ゼロックス)Apeos C3570 (Model-PFS) ・キヤノンiR-ADV C3930F |
税理士・会計士 | ・富士フイルム(ゼロックス)Apeos C3070(PFS) ・シャープBP-60C31 ・京セラTASKalfa3554ci |
起業間もないスタートアップ | ・京セラTASKalfa 2554ci ・シャープBP-40C26 ・富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2570(Model-PFS) |
フリーランス・個人事業主 | ・京セラTASKalfa 2460ci+ ・富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2060(Model-PFS-1T) |
上記を参考にしていただき、もし迷うようであれば、ぜひ一度ご相談ください。
コピー機・複合機のリースには、まだいくつか気をつけたいポイントがあります。損をしないためにも、あらかじめ基本的な知識をおさえておきましょう。
リース料率とは、「本体価格」に対して利用者が支払うリース料の割合のことです。リース料率はリース会社が設定するため、リース会社によって異なります。一般的に、リース期間5年で1.9〜2%が相場と言われています。
リース期間毎のリース料率の相場は下表のとおりです。
▼リース期間毎のリース料率相場一覧
リース期間 | リース料率 |
---|---|
3年(正式には3.5年) | 3.1~3.2% |
4年 | 2.5%~2.6% |
5年 | 1.9%~2.0% |
6年 | 1.6%~1.7% |
7年 | 1.4%~1.5% |
ただし、見積書を見ても「リース料率」は記載されていません。「見積書に書かれていないなら、大したことないのでは?」と思われたかもしれませんが、それは大きな誤解と言えます。
なぜならリース料率の相場を知らないまま契約してしまうと、結果として支払い総額が高くなってしまう可能性があるからです。
詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひチェックしてみてください。リース料率の重要性がより深く理解できるはずです。
リース期間の長さによっても、月々のリース料金の支払額は変わります。例えば、同じ100万円のコピー機でも、5年リースと7年リースとでは、月々の支払額や総支払額に大きな違いが出ます。
一見お得に見える7年リースですが、実は5年リースよりも総支払額が高くなります。
【例:100万円のコピー機を2.0%のリース料率で5年リースする場合】
(月額リース料)100万円×2.0%=20,000円/月
(リース料総額)2万円×5年=120万円
【例:100万円のコピー機を1.7%のリース料率で7年リースする場合】
(月額リース料)100万円×1.7%=17,000円/月
(リース料総額)17,000円×7年=1,428,000円
100万円のコピー機・複合機を5年リースした場合と7年リースした場合の月額リース料を比較すると、7年リースのほうが月々3,000円ほど安くなり、負担が軽く感じられます。しかしリース料総額をみると、リース期間が長いほうが約23万円も高くなっており、かなり損です。
コピー機・複合機の耐用年数は「5年」と国税庁によって定められています。5年以上経過したコピー機・複合機では不具合の発生率が各段に上がります。
コピー機・複合機のリース期間のおすすめは5年です。7年や8年といった見積を出してくる業者もいますが、そのような業者は「月額のリース料を安くみせる裏技を使ってきている」と考えてください。
参照:国税庁「No.2100 減価償却のあらまし 減価償却資産の耐用年数表」より
コピー機・複合機をリースする際、リース契約とは別に保守契約を結びます。保守契約料は月額リース料金の中に含まれていません。
保守契約には種類がありますが、最も一般的なのは「カウンター保守」です。カウンター保守契約では、印刷枚数に応じて「カウンター料金」を支払います。カウンター料金を支払うことで、トナー代やメンテナンス費用、修理費用等が無償になります。
リース料金同様、カウンター料金にも定価はありません。カウンター料金相場はカラー10円/枚、モノクロ1.0円/枚ですが、メーカーによって異なります。
<複合機各メーカー別カウンター料金相場>
メーカー | モノクロ(円/枚) | カラー(円/枚) |
京セラ | 0.6円 | 6円 |
シャープ | 0.8円 | 8円 |
東芝 | 1.0円 | 10円 |
ムラテック | 1.2円 | 12円 |
キヤノン | 1.2円 | 12円 |
リコー | 1.2円 | 12円 |
富士フイルム(ゼロックス) | 1.2円 | 12円 |
コニカミノルタ | 1.0円 | 10円 |
※上記はあくまで「相場」です。
その他、月間印刷枚数や保守拠点からの距離等によっても左右されます。
コピー機・複合機のリースで損をしないためには、「飛び込み営業から安易に契約しないこと」や「馴染みの販売店の提示額をそのまま鵜呑みにしないこと」が大切だとお伝えしました。
「ここまで読んだからわかってる!ネットの見積サービスに問い合わせて相見積を取るが正解でしょ!?」
はい、その通りです。
ただネットの見積サービスに問い合わせる際にはもう一つ注意点があります。それは、「一括見積サービス」と「コピー機販売店の見積サービス」を混同しないことです。
「コピー機 リース」で検索すると、検索の上のほうに「スポンサー」として広告を入れているサイトが上がってきます。一括見積サービス業者の広告もありますが、実はこの大半が「コピー機の販売店」です。
コピー機の販売店に直接問合わせると、どうなるでしょうか?
残念ながらその販売店の言い値でしか購入できなくなります。特に要注意なのは、1社で複数メーカーの取り扱いがあるサイトです。見積をとってしまったメーカー全て……その販売店の言い値でしか購入できなくなります。(※「1メーカー=1販売店ルール」による)
コピー機・複合機のリース見積をネットで依頼する際は、「本当に最安価格を提示してくれる信頼できる業者かどうか」をしっかり見極めることが大切です。
なお、当サイトでも複合機リースの一括見積を受け付けております!弊社独自のチェックシステムにより、「価格競争力がある対応の良い販売店」を厳選。「格安リース料金&カウンター料金の提案」「高い保守力」、そして「しつこい営業も絶対にしない」と約束した販売店のみと提携しております。ぜひお問合せください。
リース契約で失敗したくない方は、以下の関連記事をお読みいただけると失敗を回避できる可能性が高まります。ぜひご一読を。
最後に業務用コピー機・複合機のリースに関する不安を解消していただくために、Q&Aを設けました。それでも不安が解消されない場合は、ぜひ直接ご相談ください。問合せ以外のご質問も歓迎しております。
リース契約をするには、審査に通る必要があります。
一般的な審査項目には、借入れ状況、信用情報、財務諸表などの経営状況が含まれます。例えば法人で3年以上の継続的な黒字経営の実績がある場合は、審査に通る可能性が極めて高いです。
逆に新設法人では実績がないため、リースの与信審査に通りにくいと言われています。
多くの販売店では「リース審査に通りやすいリース会社」を用意しています。一般に銀行系リースは審査が厳しいと言われますが、それ以外のリース会社ならよほど与信に不安がない限り、問題なく審査を通過することが多い印象です。
リース期間中に、他社への乗り換えやプラン変更は基本的にできません。やむを得ず解約する場合も、払っていない残りのリース金額を全て支払う必要があります。
上記のように「リースに不安がある」場合はレンタル、もしくは中古複合機の購入も選択肢の一つとしておすすめです。
レンタルについては「レンタルとリースの違い」記事で詳しく解説しています。「中古のコピー機・複合機のメリット・デメリット」記事も参考になります。
一般的にはリースは5年契約です。リース期間が長くなるほど月額のリース料金は安くなりますが、トータルの総額は高くなります。自社の財務状況を考慮して契約期間を決めるのが賢明です。
一般的ではないものの「買い取り」がありますが、対応するリース会社は少ないでしょう。
最大のメリットはコストをおさえられる点です。ただし、古い機種は保守契約ができない場合があり、古い分、故障リスクが高くなります。再リースはコストをおさえられる点では魅力的ですが、古い機種の場合は故障のリスクや保守対応の問題もあるため、慎重に判断しましょう。
今回は、業務用コピー機・複合機のリース料金相場をご紹介し、導入で損をしないのためにおさえておきたい知識をまとめました。
ご紹介したポイントを参考に無駄なコストをおさえて、納得のいくコピー機・複合機選びをしていただければ幸いです。
最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」もご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、現在契約している複合機のコスト(月額リース料、カウンター料金 など)や、他社で取得した見積価格・内容が適切か診断いたします。
そのうえでお客様がご希望される場合、現在の複合機もしくは他社見積額よりも安い見積書をお届けします。
なお、他社見積書をご提示いただき「他社見積書のほうが安い」と判断した場合は、当サイトからお見積をお送りすることはございません。他社様とのご契約をおすすめします。
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
もちろん、利用料は無料です!
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?【他社より安い見積提供&コスト見直しの無料相談】」記事もご参照ください。