Published at2021年10月14日
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この記事では、コピー機・複合機のカウンター料金相場について解説します。この記事を読めば、以下の疑問が解決します。
リースしたコピー機の保守方法はいくつかありますが、多くの企業で導入しているのが「カウンター保守」です。カウンター保守を採用した場合、コピー機で1枚印刷するごとに料金がかかります。
コピー機・複合機のコストの肝は、カウンター料金!カウンター料金をたった1円安く契約するだけで、複合機の年間コストは数万円も安くなります!
なお、カウンター料金の値下げ交渉術と節約について手っ取り早く知りたい方は、「カウンター料金の値下げ交渉術と節約術」記事をご参照ください!
目次
それでは早速、複合機・コピー機のカウンター料金相場をお伝えします。
複合機・コピー機のカウンター料金相場は、カラー10円/枚・モノクロ1.0円/枚です。主なメーカーのカウンター料金相場を紹介します。
<複合機各メーカー別カウンター料金相場>
メーカー | モノクロ(円/枚) | カラー(円/枚) |
京セラ | 0.6円 | 6円 |
シャープ | 0.8円 | 8円 |
東芝 | 1.0円 | 10円 |
ムラテック | 1.2円 | 12円 |
キヤノン | 1.2円 | 12円 |
リコー | 1.2円 | 12円 |
富士フイルム(ゼロックス) | 1.2円 | 12円 |
コニカミノルタ | 1.2円 | 12円 |
※上記はあくまで「相場」です。定価ではございません。
圧倒的なカウンター料金の安さを誇るのは「京セラ」です。カラー6円/枚、モノクロ0.6円/枚とリコーや富士フイルム(ゼロックス)、キヤノンといったメーカーに比べると約半額の1枚単価!
次に安いのはシャープ。カラー8円/枚、モノクロ0.8円/枚が都市部での相場です。
Google検索で「カウンター料金相場」と入れると、各社様々な数値を提示しています。中には「カラー20円/枚、モノクロ2.2円/枚が相場」と提示している販売店もあります。
上記で「相場」という言葉を使いましたが、何をもって「相場」とするのか?
この記事内で扱うカウンター料金相場は、販売店(※)よりいただいた見積の平均値です。
ここで直近にご依頼いただいたお客様へご提示したカウンター料金を開示いたします。
【コピー機価格診断ドットコム提携店のカウンター料金】
※設置地域によっては、上記価格では出せない場合もあります
カウンター料金には定価がありません。
各販売店の独自基準によって、カウンター料金は決定されます。
つまり、安い販売店もあれば高い販売店もある、ということです。
カウンター料金を安く契約したいなら、販売店選びは非常に重要になります。
が、まずは販売店選びよりも前に、カウンター料金を決定づける要因について解説します。
それではここからは、カウンター料金を決定づける要因について解説します。
カウンター料金は、メーカー以外に月間印刷枚数によっても左右されます。月間印刷枚数が多い事業所のほうが、印刷枚数が少ない事業所よりも、カウンター料金は安くなります。
また、コピー機導を1台だけ入れた事業所と2~3台をまとめて入れた事業所のカウンター料金を比較すると、2~3台を同時に導入した事業所のほうがカウンター料金は優遇されます。支店を多くもつ企業のほうがカウンター料金は安くなりやすいということです。
更に、カラーコピー機とモノクロコピー機のモノクロカウンター料金を比較すると、カラーコピー機のモノクロ料金のほうが安くなりがちです。
なお、コピー機の搬入場所がメーカー保守拠点から遠い場合、カウンター料金は相場よりも高くなる傾向があります。
カウンター料金が安くなる条件をまとめます。
▼カウンター料金が安くなる条件
ここからは更に、カウンター料金が高い理由を考えていきます。カウンター料金の仕組みやカウンター保守のメリット・デメリットをおさえることで、「自社にとってカウンター料金制を選択することが最適解なのか?」確認してみましょう。
コピー機にはカウンターがついており、1枚印刷するごとにカウントされ、まとめて月末に請求されます。これをカウンター料金と呼びますが、そもそもカウンター料金は印刷代(だけ)ではありません。
カウンター料金とは、複合機でコピーするたびにかかる保守費用を含む印刷料金のことです。
カウンター料金を支払うことによって、ユーザーはコピー機の保守を無料で受けられます。
このような保守形態のことを「カウンター保守」と呼びます。
カウンター保守のメリットは以下の3点です。
▼カウンター保守のメリット3つ
カウンター保守契約を結んでいる場合、トナーは自動で送られてきます。コピー機のトナーは1本数万円するものもありますが、全て無料です。
コピー機の不具合によるメンテナンスや定期点検等も無料になります。意外と高額な部品の費用も全て無料になるため、突発的な出費は無く、コスト管理もしやすいでしょう。
カウンター保守にはデメリットもあります。
▼カウンター保守のデメリット2つ
印刷枚数が多くなればなるほど、カウンター料金として支払う費用は増えます。よって、「カウンター料金が経費を圧迫する」と感じるユーザーも多いようです。
また、印刷枚数が少ない場合でも最低料金(基本料金)は支払う必要があります。最低料金はメーカーや販売店があらかじめ指定した金額です。だいたい1,000円~2,000円の間で設定されることが多いでしょう。
コピー機の保守契約には、カウンター保守以外にスポット保守や年間保守、キット保守など様々な形態があります。
それぞれの保守形態の違いは、以下の通りです。
▼コピー機保守形態の違い
トナー代 | 修理代 | 毎月の支払い | 支払い方法 | |
カウンター保守 | 無料 | 無料 | あり | 印刷枚数に応じて支払うカウンター方式 |
スポット保守 | 有料 | 有料 | 無し | 修理の都度 |
キット保守 | 有料 | 無料 | あり | 純正トナーキット購入 |
年間保守 | 有料 | 有料 | なし | 1年ごとに支払う |
上記の保守形態の中で多くの事業所に支持されているのが、カウンター保守です。
カウンター保守のメリット・デメリットを天秤にかけると、メリットのほうが上回るという判断をされている事業所が多いということですね。
【関連記事】コピー機・複合機の保守契約について
それでは次にカウンター料金を安く契約するコツを確認しておきましょう。
【関連記事】「カウンター料金の値下げ交渉術」
まずは自社の1年分の印刷枚数を把握しましょう。その後、最も多い月の印刷枚数を出します。
複合機の見積をとる際には、最も多い月の印刷枚数を伝えましょう。カウンター料金は印刷枚数が多い事業所への割引率が高くなるため、格安のカウンター料金を引き出せます。
ただし、この手法にはマイナス面も…。あまりに印刷枚数が多すぎると、オーバースペックのコピー機を提案されます。オーバースペックのコピー機のリース料金は、当然高くなります。
リース料金とカウンター料金の総額で年間いくらの出費になるのかをシミュレーションすることが大切です。
カウンター料金はメーカーによってかなりの金額差があります。特にこだわりがないのであれば、安い京セラ機を選ぶといいでしょう。
▼京セラ機で月間カラー2,000枚、モノクロ2,000枚印刷した場合
カラー2,000枚×7円+モノクロ2,000枚×0.7円=15,400円(カウンター料金合計)
※カラー7円/枚、モノクロ0.7円/枚の場合
※京セラはモノカラー印刷=モノクロ料金でOK!
▼富士フイルム(ゼロックス)機で月間カラー2,000枚、モノクロ2,000枚印刷した場合
カラー2,000枚×12円+モノクロ2,000枚×1.2円=26,400円(カウンター料金合計)
※カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚の場合
あくまで相場並みで契約できた場合のシミュレーションですが、その差は11,000円にもなります。
ただ、実際に何円でカウンター料金が示されるかは、見積をとってみないとわかりません。なぜなら、カウンター料金は販売店の裁量や印刷枚数、企業規模、保守拠点からの距離など多種多様な条件に左右されるからです。
当サイトでは、全メーカーの見積をお出しすることも可能です。気になる方はぜひお問合せください。
カウンター料金は「カラーは高く、モノクロは安い」です。だいだいどのメーカー、どの機種でもカラーはモノクロの10倍ほどの料金設定になります。
よって、経費節減を目指す事業所では「なるべくモノクロ印刷を!カラー印刷は〇枚まで」などと厳しい節約命令が出ている場合もあるようです。
そういった方におすすめなのが「モノカラー印刷」。
モノカラー印刷とは、黒と別の1色の2色印刷のことです。
どのメーカーも2色印刷ができるようになっていますが、モノカラー印刷のカウンター料金が設定されていない場合もあります。
モノカラー印刷で節約したい場合は、必ずモノカラー印刷のカウンター料金を確認しておきましょう。
なお、モノカラー印刷のカウンター料金の相場は、リコーがモノクロと同じ1.2円/枚程度、その他のメーカーはカラーとモノクロの間の5円/枚程度のことが多いようです。
カウンター料金には保守拠点からの距離も影響します。保守拠点が近いメーカーを選ぶといいでしょう。
ただし、東京都内や政令指定都市などある程度保守拠点が近隣に揃っている地区では、保守拠点からの距離はカウンター料金に全く影響しません。
影響があるのは、「近隣の市にしか保守拠点がない」地方です。
保守拠点数が多いメーカーは、キャノンや富士フイルム、リコーといった大手3社ですが、これらの3社なら必ずしも近くに保守拠点があるというわけではありません。
カウンター料金を安くするためには、相見積が必須です。
各メーカーからの見積を取寄せることにより、それぞれ限界の価格までカウンター料金は下がります。
コストを重視するなら、最終的に複数の見積を比較して、最も安いカウンター料金を提示してくれた販売店を選びましょう。
ただし、カウンター料金だけでなく「リース料金」にも注意してください。
上記のどれも、「要検討」です!
リース料金については詳しくは、「業務用コピー機のリース料金相場比較」記事にて解説しています。
【関連記事】コピー機・複合機の見積を安くする方法
最後に、交渉により複合機のカウンター料金が安くなった事例を2例お伝えします。複合機のカウンター料金が安くなると、一体どのぐらいの節約効果があるのかご確認ください。
岡山県倉敷市にあるA社様のカウンター料金事例です。
今まで古くからの付き合いで、地元の複合機販売店に複合機の導入とメンテナンスをお願いしてきたそうですが、どうにか複合機の費用をおさえられないかと当サイトへご相談がありました。現在の複合機のリース満了まで1ヵ月、というタイミングでのご依頼です。
上記の事例では、当サイトからご紹介した販売店が別メーカーで以下のようなご提案をしました。
上記の複合機を導入していただけると、月間16,500円の節約になります。
開業して10年目を迎える、都内で運送業を営まれるB社様の事例です。
開業時に飛び込み営業にきた業者との付き合いが長く続いており、事務所の複合機をはじめ、事務機器やネット環境、電話まで全てを1社でまとめていました。富士フイルム(ゼロックス)複合機を利用されており、カウンター料金は以下の通りでした。
オフィス環境の諸々をまとめて依頼しているため、カウンター料金も決して「ぼったくり」という金額ではありません。月間の印刷枚数も少ないため、妥当なカウンター料金とも言えます。
ただ、B社様としては「もう少し費用をおさえたい」とのこと。そこで当サイトから京セラ複合機をご提案できる業者をご紹介いたしました。その結果は以下です。
ゼロックスから京セラへ変更することで、約4,000円の節約になります。なお、京セラ複合機の場合、リース料金もかなり安いため、月々の支払い額には大きな差が生まれます。
【関連記事】京セラ複合機のカウンター料金相場
ここまでカウンター料金を安くするには「相見積が必須」とお伝えしてきました。
が、実は一つだけ注意点があります。それは…「相見積をとってもカウンター料金が下がらないことがある」ということです。
今まで述べてきた内容と矛盾しますよね。さて、これはどういうことなのか?
先日「価格診断してほしい」とお問合せいただいたA様の例で説明します。
まずA様からいただいた依頼内容をご覧ください。
添付されていた見積をこちらに掲載するわけにはいかないのですが、その金額は相場よりもずっと高いものでした。
ぜひお力になってさしあげたいと思いましたが、残念ながら既に取得していた2メーカーの見積をあらためて弊社よりお出しすることはできませんでした。
カウンター料金は、販売店が見積を出す際にメーカーへ申請を行い、メーカーがそれを承認することで決定します。メーカーは最初に申請を出した販売店を優遇するため、後から申請してきた販売店が最初の販売店より安いカウンター料金を出さないように規制するのです。
A様の場合、F社とC社のカウンター料金は、最初の販売店が申請した金額で決定です。後から別の販売店がどんなに安い金額でメーカーに申請しようとしても無理。メーカー側に却下されます。
複合機の安さにこだわるなら、最初から安い販売店で見積をとることが重要です。
「適当に近所の販売店で見積をとってみよう」
「飛び込み営業に来た販売店で見積をとってみよう」
と、安易に見積を取るのはやめましょう。
また、「一括見積サイト」の利用も要注意です。
ネット上では様々な一括見積サイトがありますが、その多くは「安さ」を保証していません。ご注意ください。
なお、弊社も「見積サイト」ではありますが、「安さ」には自信があります。冒頭にも掲載しておりますが、ここであらためて過去にお出しした見積より、各メーカーのカウンター料金相場をお伝えします。
【コピー機価格診断ドットコム提携店のカウンター料金】
※設置地域によっては、上記価格では出せない場合もあります
実はこの話はここで終わりではありません。A様に弊社より救済策として「京セラ、もしくはシャープ複合機の導入について検討してみませんか?」とご提案さしあげました。
最初の販売店では京セラとシャープの見積は出されていませんでした。よって、京セラやシャープなら安いカウンター料金、そして安いリース料金でのご提案が可能なのです!
A様は「ぜひお願いします」とのこと。弊社より提携店へ「相見積である」旨を説明し、見積を取り寄せました。結果、見積書には相場並みの金額が記載されているのを確認いたしました。
今回は、コピー機のカウンター料金相場についてお伝えしました。
最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」もご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、現在契約している複合機のコスト(月額リース料、カウンター料金 など)や、他社で取得した見積価格・内容が適切か診断いたします。
そのうえでお客様がご希望される場合、現在の複合機もしくは他社見積額よりも安い見積書をお届けします。
なお、他社見積書をご提示いただき「他社見積書のほうが安い」と判断した場合は、当サイトからお見積をお送りすることはございません。他社様とのご契約をおすすめします。
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
もちろん、利用料は無料です!
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?【他社より安い見積提供&コスト見直しの無料相談】」記事もご参照ください。