Published at2021年10月31日
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この記事では、コニカミノルタの複合機・コピー機の価格相場や保守、機能について解説します。
▼この記事で分かること
コニカミノルタの複合機「bizhubシリーズ」の導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
まず、コニカミノルタの複合機・コピー機の特徴を解説します。
コニカミノルタは、日本を代表する光学メーカーの1社であり、コピー機業界でも大手メーカーとして知られています。コニカミノルタ複合機は近年シェアを伸ばしてきており、2021年の台数シェア調査では3位との報告もあります(※参照:NIKKEI COMPASS)。
コニカミノルタの主力機はA3カラー複合機の「bizhubシリーズ」です。非常に高精細な複合機で、デザイン会社や建築事務所からの指示も受けています。外観デザインもスタイリッシュなため、オープンスペースのオフィスや店舗など人目のつく場所へ複合機を設置する企業からの引き合いも多い人気機種です。
▼コニカミノルタ複合機の特徴
コニカミノルタ複合機・コピー機の主力商品であるA3カラー複合機「bizhubシリーズ」の比較表を掲載します。
コニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」には、2018年に発売済みの「bizhub iシリーズ」と2022年10月に新たに投入された「bizhub iSシリーズ」の2種類存在します。
2022年発売の「bizhub iSシリーズ」には無線LANが標準装備され、新時代のオフィス業務での利便性が高い機種となっています。
なお、選び方の基本は自社の「月間印刷枚数」です。今回は、月間印刷枚数ごとにおすすめの機種を比較します。
商品名 | 印刷速度 | コピー/プリント | FAX | スキャン | 自動両面 | トレイ | |
bizhub C287 i | 28枚/分 | ○ | ▲ | ○ | ▲ | 2段+マルチ手差し |
月間印刷枚数が2,000枚以下の事業所には、bizhub C287 iがおすすめです。
コニカミノルタのA3カラー複合機の中ではエントリー機に位置するbizhub C287 i。印刷速度は28枚/分と比較的速度があるため、「月によっては3,000枚程度印刷する」事業所でも十分に対応可能です。ただし、日常的に3,000枚以上印刷する場合は、もう1ランク上の耐久性が高い機種を選びましょう。
>>>詳しくは、「【コニカミノルタbizhub C287 i 価格】リース料・カウンター料金」記事参照
商品名 | 印刷速度 | コピー/プリント | FAX | スキャン | 自動両面 | 無線LAN | |
bizhub C250 i | 25枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | 〇 | ▲ | |
bizhub C250 iS | 25枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ▲ | 〇 | |
bizhub C300 i | 30枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | 〇 | ▲ | |
bizhub C300 iS | 30枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ▲ | 〇 |
月間印刷枚数が3,000枚に達する月がある事業所には、印刷速度25枚/分のbizhub C250 i/C250 iSか、印刷速度30枚/分のbizhub C300 i/C300 iSがおすすめです。いずれもFAXやフィニッシャーはオプション対応になります。
bizhub C250 iとbizhub C300 iには自動両面印刷機能が標準搭載されています。が、無線LAN機能はオプション対応です。無線LAN機能が必要なら新機種であるbizhub C250 iS/C300 iSを選びましょう。
>>>詳しくは、「【bizhub C250 i / C300 i / C360 i 価格】コニカミノルタ」記事参照
>>>詳しくは、「【bizhub C250 iS / C300 iS 等 価格】リース料金・カウンター料金」記事参照
商品名 | 印刷速度 | コピー/プリント | FAX | スキャン | 自動両面 | 無線LAN | |
bizhub C360 i | 36枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | 〇 | ▲ | |
bizhub C360 iS | 36枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ▲ | 〇 |
月間印刷枚数が6,000枚~1万枚程度の事業所には、印刷速度36枚/分のbizhub C360 i/C360 iSがおすすめです。bizhub C360 iSには無線LANが標準搭載されています。bizhub C360 iよりbizhub C360iSのほうが新しいため、これから選ぶならbizhub C360 iSをおすすめします。
>>>詳しくは、「【bizhub C250 i / C300 i / C360 i 価格】コニカミノルタ」記事参照
>>>詳しくは、「【bizhub C250 iS / C300 iS 等 価格】リース料金・カウンター料金」記事参照
商品名 | 印刷速度 | コピー/プリント | FAX | スキャン | 自動両面 | 無線LAN | |
bizhub C450 i | 45枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ◎ | ▲ | |
bizhub C450 iS | 45枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ◎ | 〇 | |
bizhub C550 i | 55枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ◎ | ▲ |
※自動両面印刷の◎=1パス
月間印刷枚数が1万~2万枚なら印刷速度が45枚/分のbizhub C450 i/C450 iSか、印刷速度55枚/分のbizhub C550 iがおすすめです。なお、bizhub C550 iには「iS」タイプは発売されていません。
45枚機以上になると、自動両面印刷機能がパワーアップ。1度の読み取りで表裏両面を同時に読み取ってくれる「1パス両面原稿送り装置」が標準搭載されます。
>>>詳しくは、「【bizhub C450 i / C550 i / C650 i 等 価格】コニカミノルタ」記事参照
>>>詳しくは、「【bizhub C250 iS / C300 iS 等 価格】リース料金・カウンター料金」記事参照
商品名 | 印刷速度 | コピー/プリント | FAX | スキャン | 自動両面 | 無線LAN | |
bizhub C650 i | 65枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ◎ | ▲ | |
bizhub C750 i | 75枚/分 | 〇 | ▲ | 〇 | ◎ | ▲ |
※自動両面印刷の◎=1パス
月間印刷枚数が2万枚以上になると、60枚/分程度の印刷速度はほしいところです。コニカミノルタの場合、60枚機はありませんので、65枚機のbizhub C650 iか75枚機のbizhub C750 iを選びましょう。
いずれも1パス両面自動読み取りが可能です。ただし無線LANはオプション対応ですので注意しましょう。
なおFieryコントローラーとビデオインターフェースキットを搭載したbizhub C750 i Premiumもあります。
>>>詳しくは、「【bizhub C450 i / C550 i / C650 i 等 価格】コニカミノルタ」記事参照
ここからはコニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」の価格相場を公開します。
オフィス用の複合機・コピー機にはメーカーが指定する「標準価格」はありますが、実際の販売価格は標準価格を大幅に下回ります。コニカミノルタ複合機も例外ではなく、本体標準価格100万円のコピー機の場合、60~70万円程度まで実際の売値(相場)は下がります。
▼コニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」の価格相場
印刷速度 | 商品名 | 価格相場 |
28枚/分 | bizhub C287 i | 約65万円 |
25枚/分 | bizhub C250 i | 約75万円 |
bizhub C250 iS | 約85万円 | |
30枚/分 | bizhub C300 i | 約84万円 |
bizhub C300 iS | 約94万円 | |
36枚/分 | bizhub C360 i | 約96万円 |
bizhub C360 iS | 約108万円 | |
45枚/分 | bizhub C450 i | 約135万円 |
bizhub C450 iS | 約151万円 | |
55枚/分 | bizhub C550 i | 約153万円 |
65枚/分 | bizhub C650 i | 約165万円 |
75枚/分 |
bizhub C750 i | 約234万円 |
bizhub C750 i Premium |
約276万円 |
コニカミノルタ複合機bizhubシリーズの価格は、同スペック他社複合機と比較して安いのでしょうか?それとも高いのでしょうか?コニカミノルタ複合機bizhub C250 i/C250 iSと他社同型機の価格相場を比較します。
▼bizhub C250 i/C250 iSと他社同型機の価格相場を比較
メーカー | 商品名 | モデル名 | 価格相場 |
富士フイルム(ゼロックス) | Apeos C2570 | Model-P | 約89万円 |
Model-PFS | 約130万円 | ||
リコー | RICOH IM C2510 | 約73万円 | |
RICOH IM C2510F | - | 約96万円 | |
キヤノン | iR-ADV DX C3826F | - | 約81万円 |
シャープ | BP-60C26 | - | 約77万円 |
コニカミノルタ |
bizhub C250 i | - | 約75万円 |
bizhub C250 iS | - | 約85万円 | |
京セラ | TASKalfa 2554ci | - | 約74万円 |
コニカミノルタ複合機bizhub C250 i/C250 iSの価格相場は、それぞれ約75万円と85万円です。bizhub C250 i/C250 iSの価格は、他社複合機と比較すると「標準的」と言えます。
「iS」シリーズは若干、他社複合機よりも高めですが、無線LANも標準搭載されており、オフィスのICT化を加させるにはおすすめの機種と言えます。
次に、コニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」のリース料金相場について確認しましょう。リース料金相場はリース料率やリース期間に左右されますが、ここでは5年リースで1.9%のリース料率として換算します。
▼コニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」のリース料金相場
印刷速度 | 商品名 | 価格相場 |
28枚/分 | bizhub C287 i | 約12,350円 |
25枚/分 | bizhub C250 i | 約14,250円 |
bizhub C250 iS | 約16,150円 | |
30枚/分 | bizhub C300 i | 約15,960円 |
bizhub C300 iS | 約17,860円 | |
36枚/分 | bizhub C360 i | 約18,240円 |
bizhub C360 iS | 約20,520円 | |
45枚/分 | bizhub C450 i | 約25,650円 |
bizhub C450 iS | 約28,690円 | |
55枚/分 | bizhub C550 i | 約29,070円 |
65枚/分 | bizhub C650 i | 約31,350円 |
75枚/分 |
bizhub C750 i | 約44,460円 |
bizhub C750 i Premium |
約52,440円 |
なお、一般的な複合機のリース料金相場は、以下の通りです。
▼コピー機・複合機リース料金相場【印刷速度別】
印刷速度 | 最適な月間の印刷枚数 | 月額リース料金の目安 |
---|---|---|
20枚機(20枚/分) | 2,000枚以下 | 11,000円 |
25枚機(25枚/分) | 1,000~3,000枚程度 | 16,000円 |
30枚機(30枚/分) | 3,000~6,000枚程度 | 18,000円 |
40枚機(40枚/分) | 6,000~10,000枚程度 | 22,000円 |
50枚機(50枚/分) | 10,000枚以上 | 23,000円 |
>>>詳しくは、「複合機・コピー機のリース料金相場」記事参照
コニカミノルタ複合機「bizhubシリーズ」のリース料金相場は、25枚機で1.4~1.6万円程度です。他社複合機のリース料金相場は16,000円程度ですので、リース料金に関しても相場並みと言えます。
価格相場・リース料金相場ともに「標準的」なコニカミノルタ複合機ですが、カウンター料金相場は他社より高めです。
【コニカミノルタ複合機のカウンター料金相場】
カラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚
なお、その他の複合機メーカーのカウンター料金相場は以下の通りです。
▼メーカー別!複合機・コピー機のカウンター料金相場
カウンター料金相場 | カラー7円/枚~
モノクロ0.7円/枚~ |
カラー10円/枚~
モノクロ1.0円/枚~ |
カラー12円/枚~
モノクロ1.2円/枚~ |
メーカー名 |
|
|
|
>>>詳しくは、「複合機・コピー機のカウンター料金相場」記事参照
カウンター料金に関しては、「月間印刷枚数が多い」「コニカミノルタの保守拠点と事業所が近い」「本社と支社数社をまとめてコニカミノルタ複合機で揃えている」などの条件次第で安くなります。
カウンター料金は複合機・コピー機のランニングコストを節約する肝です。導入する際には、リース料金だけでなくカウンター料金もしっかり確認しましょう。
ここからは、コニカミノルタ複合機・コピー機の評判・評価について確認します。
出典:コニカミノルタ公式
コニカミノルタのコピー機は、印字品質の高さや洗練された本体デザインなど評価ポイントが多い点は強みと言えるでしょう。上位3社と比べて突出して秀でた機能性・スペックではないものの、総合的にバランスの良い製品であるため、どのようなオフィス現場でも導入しやすい点が特長です。
また、Macへの対応などからデザイン関連の企業での使用事例が多く、コストよりも印字品質を重視する企業では安心して使用できます。
さらに、印字した資料自体が成果物となる業界でも懸念なく使用できるように「個人認証」や「生体認証」など、万全なセキュリティ対策が施されており、この点も大きな強みと言えるでしょう。
上位3社(富士フイルム、リコー、キヤノン)は要求力の高い大手企業などを顧客としているため、サポート力が非常に高く、保守拠点が多い(上位3社は200拠点以上)強みを持っています。
しかし、コニカミノルタの場合は中小企業を顧客としてる場合が多く、自前の保守拠点数は上位のメーカーと比較しても少ない(100拠点未満)ので、保守重視で選ぶと、やや物足りなさを感じるでしょう。
ただし、コニカミノルタの保守に対する口コミは決して低評価ではありません。当サイトでは独自に各複合機メーカー保守に対する口コミアンケートを実施しています。2022年中に集まったアンケート結果では、コニカミノルタの保守に対する満足度は4.17点/5点満点中と、非常に高得点でした。
他社も含めた複合機メーカー保守の満足度の平均値は4.2点/5点満点中でしたので、コニカミノルタの場合、価格同様、保守の満足度も平均的と言えるでしょう。
それでは次にコニカミノルタ複合機が向いている企業の特徴を4つお伝えします。
▼コニカミノルタ複合機が向いている企業の特徴4選
コニカミノルタ複合機は非常にデザイン性に優れており、また高画質・高精細な印字レベルを担保しています。セキュリティレベルも高く、また最新の「iSシリーズ」には無線LANも標準搭載されていることから、最先端の複合機と言えるでしょう。
ただ、
コニカミノルタ複合機の価格は標準的で、カウンター料金も安くはありませんが、今まで他社メーカーの複合機を利用していた場合は、導入価格を下げられる可能性があります。コニカミノルタ複合機にご興味がある方は、ぜひお問合せください。
次に、コニカミノルタ複合機が向いていない企業の特徴を2つお伝えします。
▼コニカミノルタ複合機が向いていない企業の特徴2選
コニカミノルタ複合機bizhubシリーズには75枚機までラインナップされていますが、常時大量印刷する企業の場合は、スペック不足を感じるかもしれません。
例えばゼロックスでは80枚機の取り扱いもあります。また、「同じ版を使って大量に印刷する」機会が多い場合は、コピー機よりも印刷機のほうがランニングコストをおさえられます。詳しくは、ご相談ください。
なお、コニカミノルタ複合機の保守拠点数はそれほど多くありません。即日の修理対応を望まれる場合は、地方都市だと厳しいかもしれません。導入前に必ず、修理対応のスピード感については確認しておきましょう。
それでは最後に、コニカミノルタ複合機・コピー機の導入事例をご紹介します。今回ご紹介するのは、bizhub C250iSとbizhub C360iの事例です。
なんと、2022年発売のbizhub C250iSですが、リース料金相場は旧機種bizhub C250i並みの14,250円/月を獲得できました。6年リースにすると、12,000円/月と月々の負担額はさらに下がります。
カウンター料金も相場のカラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚より大幅に安い、「カラー10円/枚・モノクロ0.9円/枚」です。月間印刷枚数が多い場合、カウンター料金が安くなる傾向があるのですが、この事例では月間印刷枚数1,000枚を切っていました。他社複合機からの乗り換えでしたので、リース料金&カウンター料金も大幅値引きになったようです。
こちらは先日当サイトにお問合せいただいたお客様から寄せられたご相談内容から抜粋いたしました。3年前にbizhub C360iを5年リースで導入されたそうです。「リース料金が高すぎないでしょうか?」と当サイトの診断を依頼していただきました。
「正直、高すぎます」とお伝えしました。bizhub C360iのリース料金相場は、5年リースで約18,240円。5万円を超えるリース料金はあり得ません。また、カウンター料金も相場よりかなり高めです。
コピー機・複合機には定価はありませんが、相場は存在します。このような不当な契約をされる前にぜひ当サイトへお問合せください。コピー機・複合機の価格は、相見積もりをとることで必ず安くなります。
今回は、コニカミノルタ複合機の価格相場や保守、特徴をお伝えしました。
コニカミノルタ複合機を安く導入したいなら、相見積もりをとるのがおすすめです。相見積もりをとることで、確実に複合機導入費用は安くなります。ぜひお問合せください。