Published at2022年5月28日
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宇宙人
北村豊貴
当サイトに寄せられたユーザーからの情報や、当社と提携させていただいている販売店からの情報をもとに、キヤノン複合機のカウンター料金相場を割り出します。
| この記事の監修者 北村 豊貴 Atsuki Kitamura ![]() |
OA機器販売店で複合機営業を担当し、中小企業から大手法人まで数百社以上の契約・導入を経験。 業界の課題解決を志し、2023年「コピー機価格診断ドットコム」の立ち上げを機に、見積診断や価格交渉を開始。 これまでに累計140社の価格診断を実施(2025年9月現在)。営業現場で培った実務ノウハウと、金融・OA機器メディアでの執筆実績を基に、透明性あるコピー機導入とコスト削減を支援している。 |
目次
まず、キヤノン複合機のカウンター料金相場を他社製品と比較します。
▼複合機各メーカーのカウンター料金相場
| キヤノン | リコー | 富士フィルム(ゼロックス) | シャープ | 京セラ | |
| カラー(円/枚) | 12円 | 12円 | 12円 | 8円 | 6円 |
| モノクロ(円/枚) | 1.2円 | 1.2円 | 1.2円 | 0.8円 | 0.6円 |
宇宙人
しかし、上記表のカウンター料金はあくまでも目安です。
実際には、毎月の印刷枚数や保守販売店からの距離などによって大きく変動します。
▼カウンター料金を決める要因
北村豊貴
なぜキヤノン複合機のカウンター料金は高いのでしょうか?
キヤノン複合機は、世界シェア率2位というトップブランドの複合機です。

キャノンの複合機の品質や設計は、ブランド力に見合っており、ユーザーからも満足の声をいただくことが多数。
特に、以下の項目においては長年高い評価を受けています。
北村豊貴
毎日の業務で使う複合機。「万全の保守体制で安心して使いたい」というユーザーニーズがあります。
そのニーズにこたえるべく、キヤノンの保守拠点は全国に200拠点用意されています。キヤノンの保守体制は地方においても万全といえます。
もちろん、品質の高い保守体制をユーザーに提供するために、設備や人件費が必要です。万全の保守体制のための設備費や人件費は、カウンター料金に反映されます。キヤノンのカウンター料金の高さは、保守体制の良さの裏返しでもあるということです。
次に、当サイトへよせられたキヤノン複合機のカウンター料金の具体例を紹介します。
・10年他社の複合機を利用
・カウンター料金:カラー20円/枚・モノクロ3円/枚。
・月間の印刷枚数:カラーが300枚程度・モノクロは1200枚程度
今使っている複合機を導入した販売店が撤退してしまったため、当サイトへご相談をいただき、3社から見積をとったところ1社から
「カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚」
という金額を獲得できました。
この事例では、10年間カウンター料金を見直していなかったこともあり、大幅にカウンター料金を見直すことができ、成約となりました。
・14年前より同じ販売店から複合機をリースしている
・カウンター料金:カラー40円/モノクロ8円
・月間の印刷枚数:カラーが1000枚程度・モノクロは2000枚程度
14年間利用している間に、複合機の入れ替えを2回行っているにもかかわらず料金は導入時のままで、相場を大幅に上回るカウンター料金に設定されていました。販売業者側から、カウンター料金を下げる提案がある場合もありますが、それがない場合は、ユーザー側からの交渉は必須です。
このお客様は、現在リース期間中ということでこのカウンター料金を継続していますが、次回更新時には当サイトで「カウンター料金を下げられるか見積をとりたい」とのことです。
確実にカウンター料金を下げられるという保証はありません。
しかし、「カウンター料金は交渉次第で下げられる可能性がある」ということを覚えておくことは必要です。
カウンター料金は「業者の言い値」で契約をしないでください。カウンター料金を下げるポイントは以下の2点です。
他社の複合機からキヤノンの複合機へ乗り換える場合は、カウンター料金が下がる可能性が高くなります。
例えば、「今、富士フイルム(ゼロックス)機を使っているが、次はキヤノン機にしたい」という希望があるようでしたら、カウンター料金も交渉しやすくなる、ということです。
逆に、今までキヤノン機を使っており、引き続きキヤノン機を使いたい場合の値段交渉はなかなか難しいです。
例:既にキヤノンから見積が出ていたA社様。残念ながらキヤノンの見積をお取り寄せすることは叶わず…
A社の担当者川崎様(仮名)よりコピー機価格診断ドットコムへ「キヤノンの複合機を使っているのですが、カウンター料金が高くて…。もうすぐリース満了なのですが、安くなりますか?」とお電話いただきました。
A社様の現在のカウンター料金は、カラー15円/枚、モノクロ1.5円/枚とのこと。相場から大きく外れはしていないものの、若干高めです。
ただ残念ながら当サイトからA社様へキヤノンのお見積をお出しすることはできませんでした。なぜなら既にA社様にキヤノンからお見積が出ていたからです。
「1社1商流」
複合機業界でいまだに横行している販売システムです。カウンター料金は、販売店が見積を出す際にメーカーへ申請を行い、メーカーがそれを承認することで決定します。メーカーは最初に申請を出した販売店を優遇するため、後から申請してきた販売店が最初の販売店より安いカウンター料金を出さないように規制するのです。
北村豊貴
「1社1商流」の販売システムが複合機業界でまかり通っている以上、我々消費者側が打つ手は「最初に確実に安いカウンター料金を提示できる販売店と契約することだけ」です。
北村豊貴
サギヤマ
宇宙人
北村豊貴
北村
【コピー機価格診断ドットコム提携店のカウンター料金】
※設置地域によっては、上記価格では出せない場合もあります
北村豊貴
宇宙人
世界シェア2位のトップブランド複合機をこのカウンター料金で利用できれば、かなりお得です。
この事例では以下のように、「カウンター料金を下げる要素」が複数ありました。
上記のように、様々な好条件が絡んでくると、キヤノン複合機のカウンター料金も「モノクロ1.0円、カラー9円」まで下がる可能性があります。
ちなみに、他社からも見積をとり、同額の提案もあったそうですが、セキュリティ面の充実やタッチパネルの操作性が決め手となり、キヤノン複合機を導入したそうです。
北村
今回は、キヤノン複合機のカウンター料金について解説しました。
キヤノン複合機のカウンター料金相場は、カラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚です。
複合機世界シェア第2位を誇るトップブランドのキヤノンですが、その品質の高さからカウンター料金は高めです。
しかし、カウンター料金には交渉の余地があるため、相場を把握したうえでしっかりと交渉することがポイントになります。
北村豊貴

最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」をご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、お客様が販売店と直接やり取りする必要はありません。
まずお客様からお問い合わせをいただくと、当サイトが提携している複数の販売店に見積を依頼します。その中から安い販売店の見積書を取り寄せ、メールにてお客様へお届けします。
ご利用のメリット
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
コピー機導入にかかるコストを抑えたい方に、安心してご利用いただけるサービスです。
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?」記事もご参照ください。
なお当サイトでは、現在ご利用中の複合機リース料金&カウンター料金が適正価格かどうか無料で診断いたします。「コスト見直しのきっかけ」「ぼったくり商法の回避」にもつながりますので、ぜひお気軽にご相談ください。