
2026年8月に発売されたリコーのA3カラー複合機『RICOH IM C4511/C5511/C6011』の価格について解説します。
▼RICOH IM C4511/C5511/C6011の価格相場
北村豊貴
本記事では、RICOH IM C4511/C5511/C6011の見積価格を判断するポイントを解説します。京セラやシャープの同クラス機と5年間の総支払額も比較するため、複合機の費用をおさえたい方は参考にしてください。
| この記事の監修者 北村 豊貴 Atsuki Kitamura ![]() |
OA機器販売店で複合機営業を担当し、中小企業から大手法人まで数百社以上の契約・導入を経験。 業界の課題解決を志し、2023年「コピー機価格診断ドットコム」の立ち上げを機に、見積診断や価格交渉を開始。 これまでに累計2144社の価格診断を実施(2026年5月現在)。営業現場で培った実務ノウハウと、金融・OA機器メディアでの執筆実績を基に、透明性あるコピー機導入とコスト削減を支援している。 |
目次
RICOH IM C4511/C5511/C6011には、通常モデルとFモデルがあります。6機種のメーカー標準価格、本体価格相場、5年リース料金相場は次のとおりです。
| 機種 | 印刷速度 | メーカー標準価格 | 本体価格相場 | 5年リース料金相場 |
|---|---|---|---|---|
| RICOH IM C4511 | 45枚/分 | 218万円 | 約130万8,000円 | 約2万4,400円/月 |
| RICOH IM C4511F | 45枚/分 | 279万円 | 約167万4,000円 | 約3万1,300円/月 |
| RICOH IM C5511 | 55枚/分 | 251万円 | 約150万6,000円 | 約2万8,100円/月 |
| RICOH IM C5511F | 55枚/分 | 312万円 | 約187万2,000円 | 約3万5,000円/月 |
| RICOH IM C6011 | 60枚/分 | 308万円 | 約184万8,000円 | 約3万4,500円/月 |
| RICOH IM C6011F | 60枚/分 | 328万円 | 約196万8,000円 | 約3万6,800円/月 |
※価格は税別です。
※本体価格相場とリース料金相場は、市場価格をもとにした予測値です。実際の価格は、販売店、地域、オプション構成などによって異なります。
※C4511・C5511には、圧板またはADFの装着が別途必要ですが、その費用を含んでいません。
>>>参照:RICOH IM C4511/C5511/C6011の公式価格表
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反対に、相場より月額が安くても、必要なオプションが含まれていない場合や、リース期間が長く設定されている場合があります。
▼リース見積で確認する項目
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たとえば、月額3万円でも、5年リースなら総額180万円、6年リースなら総額216万円です。月額だけを見ると安く感じても、契約期間が長ければ支払総額は増えます。
複合機では、5年リースだけでなく6年リースも一般的な選択肢です。6年リースは支払回数が増えるため、5年リースより毎月の負担がおさえられます。
月々の固定費を軽くしたい会社や、6年間コピー機を使用する予定がある会社は、6年リースを選んでも問題ありません。ただし、契約期間が長くなるため、5年リースより支払総額は高くなります。また、メーカー標準のパフォーマンス契約では6年目にカウンター料金が8%上がるため、契約満了までの支払総額も確認しましょう。
なお、7年リースはおすすめしません。月額は安くなりますが、長期間にわたって支払いが続きます。機器の老朽化や事業所の移転、従業員数の変化があっても、リース契約は原則として途中解約できません。
▼リース期間の判断基準
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C4511/C5511/C6011は、それぞれ適した月間印刷枚数が異なります。通常月の印刷枚数だけをもとに選ぶと、繁忙期に印刷処理が追いつかなくなる可能性があります。
一方、必要以上に速い機種を選べば、月額リース料金も高くなります。通常月と繁忙月の印刷枚数を確認し、両方に対応できる機種を選びましょう。
| 機種 | 印刷速度 | 月間印刷枚数の目安 | 標準的な目安 | Fモデルの5年リース月額相場 |
|---|---|---|---|---|
| C4511/C4511F | 45枚/分 | 月間8,000~27,000枚 | 月間約12,000枚 | 約3万1,300円 |
| C5511/C5511F | 55枚/分 | 月間11,000~40,000枚 | 月間約17,000枚 | 約3万5,000円 |
| C6011/C6011F | 60枚/分 | 月間約13,000~45,000枚 | 月間約19,000枚 | 約3万6,800円 |
※月間印刷枚数は、印刷速度をもとに設定した選定目安です。メーカーが公表する耐久枚数ではありません。
※60枚機の目安は、55枚機と65枚機の基準をもとに設定しています。
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月間3万枚は、C4511Fの選定目安である月間27,000枚を上回ります。C5511Fは月間40,000枚までが目安となるため、このケースではC5511Fが候補です。
ただし、月間印刷枚数が同じでも、1日を通して均等に印刷する会社と、始業時や会議前などに印刷が集中する会社では、必要な速度が異なります。短時間に印刷が集中する場合や、複数人から同時に印刷指示が入る場合は、C6011Fも比較しましょう。
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通常モデルとFモデルでは、FAXユニット、1パス両面ADF「DF3150」、インナー1ビントレイの標準・オプション構成が異なります。
| 項目 | C4511/C5511 | C4511F/C5511F | C6011 | C6011F |
|---|---|---|---|---|
| FAXユニット | オプション | 標準搭載 | オプション | 標準搭載 |
| 1パス両面ADF「DF3150」 | オプション | 標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 |
| インナー1ビントレイ | オプション | 標準搭載 | オプション | 標準搭載 |
C4511FとC5511Fには、FAX、DF3150、インナー1ビントレイが標準搭載されています。
3つの機能をすべて使用する場合は、Fモデルを選ぶと構成が分かりやすくなります。一方、ADFだけ、またはFAXだけが必要な場合は、通常モデルへ必要なオプションだけを追加する構成も候補です。
▼C4511・C5511の通常モデルとFモデルの選び方
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C6011は、通常モデルにもDF3150が標準搭載されています。高速ADFを使うためだけにFモデルを選ぶ必要はありません。
C6011とC6011Fの本体価格相場の差は約12万円、5年リース月額相場の差は約2,300円です。
FAXとインナー1ビントレイの両方を使用する場合はC6011F、使用しない場合や一部だけ必要な場合はC6011へ必要なオプションを追加する構成を比較しましょう。
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RICOH IM C4511/C5511/C6011をカウンター保守で利用する場合は、リース料金とは別に、印刷枚数に応じたカウンター料金を支払います。
カウンター料金には、一般的にトナー代、修理代、点検代、部品代などが含まれます。毎月の主な支払額は「リース料金+カウンター料金」です。
| 印刷区分 | カウンター料金相場 |
|---|---|
| カラー | 約12円/枚 |
| モノクロ | 約1.2円/枚 |
※上記は市場相場です。実際のカウンター単価は、販売店、地域、月間印刷枚数、契約条件などによって異なります。
カラー比率20%、カウンター単価をカラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚として、月間・年間・5年間のカウンター料金を試算しました。
| 月間印刷枚数 | カラー/モノクロ | 月額 | 年間 | 5年間 |
|---|---|---|---|---|
| 10,000枚 | 2,000枚/8,000枚 | 約3万3,600円 | 約40万3,200円 | 約201万6,000円 |
| 15,000枚 | 3,000枚/12,000枚 | 約5万400円 | 約60万4,800円 | 約302万4,000円 |
| 20,000枚 | 4,000枚/16,000枚 | 約6万7,200円 | 約80万6,400円 | 約403万2,000円 |
※カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚、カラー比率20%で計算した概算です。基本料金、用紙代、消費税は含みません。
※実際の支払額は、契約するカウンター単価やカラー印刷の割合によって異なります。
月間10,000枚を印刷した場合でも、5年間のカウンター料金は約201万6,000円です。選ぶ機種や印刷枚数によっては、本体のリース総額よりカウンター料金のほうが高くなります。
北村豊貴
たとえば、月間15,000枚をカラー比率20%で印刷する場合、カラーの印刷枚数は月間3,000枚です。カラー単価が12円/枚から10円/枚へ下がると、カウンター料金は月額で6,000円、年間で7万2,000円安くなります。5年間では36万円の差です。
カウンター単価の差は1枚あたりでは小さく見えますが、印刷枚数が多い会社ほど、契約期間中の支払総額へ大きく影響します。
北村豊貴
リコーのカウンター契約には、毎月の最低支払額にあたる基本料金が設定されています。一般的には「ミニマム料金」や「最低料金」とも呼ばれます。
印刷枚数から計算したカウンター料金が基本料金を下回った月は、基本料金が請求されます。
| 機種 | メーカー標準の基本料金 |
|---|---|
| C4511/C4511F | 月額6,500円(税別) |
| C5511/C5511F | 月額11,700円(税別) |
| C6011/C6011F | 月額11,700円(税別) |
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>>>複合機のミニマム料金(最低料金)について詳しくはこちら
リコーのパフォーマンス契約では、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のうち2色以内を使った印刷が「モノカラー」としてカウントされます。たとえば、黒と赤の2色で注意事項を目立たせる場合、フルカラー単価ではなくモノカラー単価が適用されます。
リコーのモノカラー印刷の単価は、モノクロと同じです。
カラー約12円/枚に対し、モノカラーはモノクロと同じ約1.2円/枚が相場です。
▼モノカラー印刷が向いている資料
モノカラー印刷を利用したい場合は、見積書や契約書でモノカラー単価を確認してください。
>>>2色印刷(モノカラー印刷)でカウンター料金をおさえる方法
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ここでは、各速度帯の標準的な月間印刷枚数を使い、5年間のリース料金とカウンター料金を試算します。
RICOH IM C4511F、京セラTASKalfa MZ4001ci、シャープBP-71C45を比較します。
| 機種 | 印刷速度 | 5年間のリース総額 | 5年間のカウンター料金 | 5年間の合計 |
|---|---|---|---|---|
| RICOH IM C4511F | 45枚/分 | 約187万8,000円 | 約241万9,200円 | 約429万7,200円 |
| TASKalfa MZ4001ci | 40枚/分 | 約137万4,000円 | 約120万9,600円 | 約258万3,600円 |
| BP-71C45 | 45枚/分 | 約163万2,000円 | 約161万2,800円 | 約324万4,800円 |
※月間12,000枚をカラー20%・モノクロ80%で5年間印刷した場合の概算です。
※リコーはカラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚、京セラはカラー6円/枚・モノクロ0.6円/枚、シャープはカラー8円/枚・モノクロ0.8円/枚で計算しています。
※基本料金、搬入設置料金、追加オプション、用紙代、消費税は含みません。
試算では、RICOH IM C4511FよりTASKalfa MZ4001ciが約171万円、BP-71C45が約105万円安くなります。
RICOH IM C5511F、京セラTASKalfa MZ5001ci、シャープBP-71C55を比較します。
| 機種 | 印刷速度 | 5年間のリース総額 | 5年間のカウンター料金 | 5年間の合計 |
|---|---|---|---|---|
| RICOH IM C5511F | 55枚/分 | 約210万円 | 約342万7,200円 | 約552万7,200円 |
| TASKalfa MZ5001ci | 50枚/分 | 約162万6,000円 | 約171万3,600円 | 約333万9,600円 |
| BP-71C55 | 55枚/分 | 約179万4,000円 | 約228万4,800円 | 約407万8,800円 |
※月間17,000枚をカラー20%・モノクロ80%で5年間印刷した場合の概算です。
※リコーはカラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚、京セラはカラー6円/枚・モノクロ0.6円/枚、シャープはカラー8円/枚・モノクロ0.8円/枚で計算しています。
※基本料金、搬入設置料金、追加オプション、用紙代、消費税は含みません。
試算では、RICOH IM C5511FよりTASKalfa MZ5001ciが約219万円、BP-71C55が約145万円安くなります。
RICOH IM C6011F、京セラTASKalfa MZ6001ci、シャープBP-71C65を比較します。
| 機種 | 印刷速度 | 5年間のリース総額 | 5年間のカウンター料金 | 5年間の合計 |
|---|---|---|---|---|
| RICOH IM C6011F | 60枚/分 | 約220万8,000円 | 約383万400円 | 約603万8,400円 |
| TASKalfa MZ6001ci | 60枚/分 | 約198万円 | 約191万5,200円 | 約389万5,200円 |
| BP-71C65 | 65枚/分 | 約195万6,000円 | 約255万3,600円 | 約450万9,600円 |
※月間19,000枚をカラー20%・モノクロ80%で5年間印刷した場合の概算です。
※リコーはカラー12円/枚・モノクロ1.2円/枚、京セラはカラー6円/枚・モノクロ0.6円/枚、シャープはカラー8円/枚・モノクロ0.8円/枚で計算しています。
※基本料金、搬入設置料金、追加オプション、用紙代、消費税は含みません。
試算では、RICOH IM C6011FよりTASKalfa MZ6001ciが約214万円、BP-71C65が約153万円安くなります。
上記の試算では、いずれの速度帯でも京セラとシャープがリコーより安くなりました。特に月間印刷枚数が多い高速機では、カウンター単価の差が5年間総額を大きく左右します。
ただし、メーカーによって標準装備が異なります。京セラの比較機種は、ADFとFAXと無線LANがオプションです。リコーのFモデルと同じ条件で比較する場合は、必要なオプションと取付料金を加える必要があります。
シャープBP-71C45/C55/C65は、ADF、FAX、無線LANを標準搭載しています。標準構成はリコーのFモデルに近いものの、ADFの積載枚数や排紙機能など、細かな仕様は異なります。
▼3メーカーの選び方
宇宙人
北村豊貴
RICOH IM C4511/C5511/C6011の見積は、リース月額だけでなく、印刷速度、通常モデルとFモデルの違い、カウンター単価、ミニマム料金(最低料金)を含めて判断しましょう。
▼RICOH IM C4511/C5511/C6011の見積確認項目
C4511/C5511で、ADF・FAX・インナー1ビントレイをすべて使用する場合はFモデルが候補です。必要な機能が一部だけの場合は、通常モデルへオプションを追加する構成も比較しましょう。
C6011は、通常モデルにも両面300ページ/分のDF3150が標準搭載されています。FAXとインナー1ビントレイが必要かどうかを中心に、通常モデルとFモデルを選んでください。
高速機では、本体価格だけでなく、カウンター単価の差が5年間の支払総額へ大きく影響します。価格を重視する場合は、京セラやシャープの同クラス機も候補に入ります。
必要な機能を同じ条件にそろえ、リース料金、カウンター料金、オプション料金を含めた総額で比較しましょう。

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