Published at2021年12月13日
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コピー機・複合機を導入後、毎月掛かるコストの一つが「カウンター料金」です。
このカウンター料金の最安値や平均料金はどの程度なのでしょうか?
今回は、カウンター料金の最安値や各メーカーのカウンター料金の平均、カウンター料金を最安値に近づける5つの条件を紹介します。
カウンター料金は、月間の印刷枚数や保守拠点からの距離、契約前の交渉などによって異なりますが、最も安いと言われている京セラなら「モノクロ0.6円、カラー6円」での契約が可能です。
極端に印刷枚数が多くない限り、この単価が最安値と言えます。また「モノクロ1円、カラー10円」を下回っていれば、カウンター料金の相場よりも安いので、契約しても損をすることはありません。
この料金を目安として交渉する方法がおすすめですが、もっと下げてもらえる可能性もゼロではないので、必ず相見積もりを取得して、カウンター料金も比較しましょう。
コピー機・複合機の各メーカーのカウンター料金の平均を以下の表にまとめました。
モノクロ単価 | カラー単価 | |
---|---|---|
富士フイルムビジネスイノベーション (旧 富士ゼロックス) |
3.3円 | 19.4円 |
リコー | 3.2円 | 15.3円 |
キヤノン | 3.4円 | 18.2円 |
コニカミノルタ | 2.6円 | 13.2円 |
シャープ | 3.6円 | 21.0円 |
京セラ | 2.8円 | 15.3円 |
東芝 | 3.3円 | 10.0円 |
データ出典:コピー機Gメン
表を見てみると、モノクロ単価ではコニカミノルタや京セラ、カラー単価ではコニカミノルタや東芝が安いことが分かります。
ただし、これらのデータは出典元である「コピー機Gメン」というサイトが、複合機をご利用中の企業にアンケートを取って算出した数字で、月間の印刷枚数などが考慮されておらず、実情とは若干の違いがあると思います。
とは言え、平均料金が安い=安いカウンター料金で契約したケースが多数あることは明白なので、京セラやコニカミノルタ、東芝のコピー機・複合機を選ぶと、安いカウンター料金を契約しやすいでしょう。
このように、実績からメーカーを選ぶこともカウンター料金を最安値に近づける条件の一つですが、他にも以下のような条件があります。
カウンター料金を最安値に近づけるための条件は以下の5つです。
相見積もりを取得することは、カウンター料金を最安値に近づけるためには欠かすことができない条件の一つです。
業者同士が価格で競うことになるため、1社のみから見積もりを取るよりも安い料金を提示してくれる可能性が高まります。
また、1つのメーカーに絞って見積もりをとるのではなく、複数のメーカーの見積もりを取ることで、より安い本体価格・カウンター料金で契約できる可能性が高まるので、取り扱いメーカーの異なる販売店(もしくは異なるメーカー)に見積もりを依頼しましょう。
コピー機・複合機のカウンター料金の価格相場を把握しておくことで、契約前の価格交渉を有利に進めやすくなります。
全メーカーのカウンター平均料金の相場はモノクロ3.3円、カラー17.8円(データ出典:コピー機Gメン)、最安値は京セラのモノクロ0.7円、カラー7円です。
また、価格の相場を把握していると、見積もり金額を提示された際に平均より高いか?安いか?を判断できるため、「平均価格よりかなり高い価格で契約してしまった」などの失敗を防ぐことも可能です。
見積もりを取得する前に、価格相場を把握していることを伝えておくと、複数回見積もりを取る手間を軽減できるでしょう。
毎月の印刷枚数が1,000枚以上の場合は、カウンター料金を安く交渉できる可能性があります。
キヤノンなどのメーカーでは、カウンター料金を最安値に近づけるために「毎月の印刷枚数は〇枚以上」などの条件を必要とする場合があります。
そのため、毎月1,000枚以下しか印刷しない場合は、価格交渉ができないケースも出てきます。
京セラの場合は、特に条件がなくても、かなり安い料金を提示してくれることが多いため、コスト重視で印刷枚数が少ない場合は、京セラを候補に入れて相見積もりを取得することをおすすめします。
他にも、印刷枚数がそれほど多くないけど、できるだけ安くコピー機・複合機を導入したい場合は、中古の機器を検討したり、短期間で利用する場合はレンタルで導入する方法も選択肢の一つです。
以下の関連記事で、コピー機・複合機をレンタルする場合のメリット・デメリットについて紹介しているので、気になる方は是非参考にしてください。
▼関連記事:コピー機・複合機をレンタルするメリット・デメリット
企業規模が大きいと、毎月の印刷枚数も多いと判断されやすくなるため、最安値に近いカウンター料金で契約できる可能性が高くなります。
メーカーは印刷枚数が多いほど利益を確保できるため、「企業規模が大きく印刷枚数も多い会社には、カウンター単価を安くしてでもうちのコピー機・複合機を導入したい」と考える傾向があります。
カウンター料金を安くするためにも、見積もりを依頼する際に、毎月の印刷枚数をやや多めに伝えることもポイントです。
ただし、あまりに多い枚数を伝え過ぎると、高速機(高額になる)を提案されてしまい、カウンター料金が下がっても本体価格が高くなってしまうので注意が必要です。
メンテナンス担当の拠点が近い場合は、サービス担当者の移動コスト等を削減できるため、カウンター料金が安くなるケースが見られます。
コピー機・複合機のカウンター料金を抑えたい場合には、近くに拠点があるメーカーを選びましょう。
今回は、カウンター料金を最安値に近づける条件などを紹介しました。
しかし、カウンター料金にこだわりすぎると、希望の機種を選べなかったり、保守体制が整っていない代理店と契約してしまうなど様々なリスクも考えられます。
コピー機・複合機を導入する際は、機能や保守体制などにも注目しつつ、長期的に利用していくうえでランニングコストを安く抑えられるメーカー・機種を選びましょう。
▼関連記事:コピー機・複合機の販売店を選ぶ決め手は7つ