本記事では、2024年7月発売、富士フイルム(ゼロックス)の再生機ApeosPort-VII C2273 Rの価格相場やリース料金相場、カウンター料金相場について紹介します。
あわせて、富士フイルム(ゼロックス)の再生機ApeosPort-VII C2273 Rの特徴や基本スペックも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、再生機について詳しく知りたい方は「再生複合機(リユース機)は安いのか?メリットやデメリットを解説」記事もご参照ください!
目次
「ApeosPort-VII C2273 R」はオープン価格製品で、実際の価格は代理店・販売店によって設定されます。そのため、参考として一般的な25枚機の本体価格を紹介します。
▼一般的な本体価格相場
25枚機 | |
本体価格相場 | 約75万円 |
「ApeosPort-VII C2273 R」は再生複合機であるため、一般的な新品コピー機の本体相場と比べて安価になります。
「ApeosPort-VII C R」シリーズには印刷速度違いで「ApeosPort-VII C2273 R」を含めて計6種類あります。
▼ApeosPort-VII C Rシリーズ
機種名 | 印刷速度 |
ApeosPort-VII C2273 R | 25枚/分 |
ApeosPort-VII C3373 R | 35枚/分 |
ApeosPort-VII C4473 R | 45枚/分 |
ApeosPort-VII C5573 R | 55枚/分 |
ApeosPort-VII C6673 R | 65枚/分 |
ApeosPort-VII C7773 R | 70枚/分 |
▼一般的なリース料金相場(5年)
25枚機 | |
リース料金相場 | 14,000円/月 |
「ApeosPort-VII C2273 R」はオープン価格のため、参考として一般的な25枚機のリース料金をご紹介いたします。
25枚機のコピー機・複合機のリース料金相場は月額14,000円が目安です。月間印刷枚数が1,000~3,000枚程度であれば十分な性能ですが、3,000枚を超える場合は25枚機では物足りなくなります。
「ApeosPort-VII」シリーズには上位機種もラインナップされているので、印刷枚数が多い場合はそちらをご検討ください。
▼富士フイルム(ゼロックス)のカウンター料金相場
カラー | モノクロ | |
新品コピー機の場合 | 12円/枚~ | 1.2円/枚~ |
再生機ApeosPort-VII C2273 R | 25円~40円/枚程度 | 2.0~4.0円/枚程度 |
表からもわかるとおり、再生複合機の「ApeosPort-VII C2273 R」は、新品コピー機と比べてカウンター料金が高く設定されています。これは、故障や不具合のリスクが新品コピー機より高いためです。
本体価格は新品より安価ですが、カウンター料金が新品の2~4倍になるため、印刷枚数の多い企業に再生複合機は適していません。月間印刷枚数が1,000枚を超える場合は、新品コピー機の導入をおすすめします。
再生機ApeosPort-VII C2273 Rの機種の特徴をご紹介します。
「ApeosPort-VII」シリーズは、部品リユース率最大84%を達成した再生複合機です。この高いリユース率は、使用済み複合機から回収した部品を最新の再生技術で効率的に再利用することで実現しています。
製品ライフサイクル全体において、新品の「ApeosPort-VII C」と比較してCO2排出量を53%削減し、環境負荷の大幅な低減に貢献しています。
「ApeosPort-VII C2273 R」は使用済み製品を分解・清掃・修理・部品交換した後に組み立てられます。その後、新品コピー機と同一の検査工程を経ることで、新品と同等の品質と信頼性を確保しています。
「ApeosPort-VII C2273 R」は10.1インチの大型タッチパネルを搭載し、スマートフォンのようなタップやスワイプ操作に対応しています。また、見やすい角度に調整できるチルト機構も備えています。
操作画面では、機能ごとに色分けされたアイコンを採用しており、コピーは青色、FAXは紫色というように直感的に区別できます。よく使う基本機能はカラー表示で目立つため、すぐに必要な操作を見つけることができます。
さらに、作業完了や用紙取り忘れなどの機器の状態を、操作パネルの光と音で分かりやすくお知らせする機能も搭載しています。
「ApeosPort-VII C2273 R」は業界最小クラスのトナー粒径を誇る「Super EA-Ecoトナー」を採用し、1200×2400 dpiの高解像度出力を実現。文字や線がより明瞭に、ハーフトーンもより美しく再現されます。また、Super EA-Ecoトナーは従来のEA-Ecoトナーと比べて定着温度が約10℃低く、消費電力の削減を実現しています。
人感センサーを搭載し、使用者の接近を感知すると自動的にスリープモードから復帰します。消費電力の低いスリープモードでの運用時でも、復帰時間は5秒以下と短く、効率的な作業開始が可能です。
スリープ状態からの復帰時には必要な機能のみに通電することで、省エネ性を向上。同時に不要な起動音を抑制し、静粛性も確保しています。
再生機ApeosPort-VII C2273 Rのスペックを紹介します。
▼再生機ApeosPort-VII C2273 Rの基本スペック表
機種名 | ApeosPort-VII C2273 R | オープン価格 | |
発売日 | 2024年7月 | カラー・モノクロ | カラー |
最大原稿サイズ | A3 | 印刷速度(カラー) | 25枚/分 |
印刷速度(モノクロ) | 25枚/分 | コピー | 〇 |
プリント | 〇 | FAX | 〇 |
スキャン | 〇 | フィニッシャー | オプション |
自動両面 | 〇 | Mac対応 | 〇 |
メモリ・RAM | 4GB | HDD容量 | 160GB |
読込解像度 | 600×600 dpi | 書込み解像度 | 1200×2400 dpi |
ウォームアップタイム | 36秒以下 | ファーストコピータイム | 8.7秒(カラー) |
機械占有寸法(幅×奥行) | 1,072 × 723 mm | 重量 | 132kg |
「ApeosPort-VII C R」シリーズには「ApeosPort-VII C2273 R」を含む6種類のモデルがあり、主に印刷速度が異なります。各モデルの機能には若干の違いがありますが、印刷やスキャンの解像度などの基本性能は共通しています。
最も顕著な違いはファーストコピー・タイムです。ファーストコピー・タイムは「C2273 R」が6.3秒であるのに対し、最上位機種の「C7773 R」は3.3秒と大幅に短縮されています。
自動両面原稿送り装置によるスキャン性能にも差があります。「C2273 R」を含む4機種の1パス両面読み取りスピードは最大154ページ/分ですが、上位機種の「C6673 R」と「C7773 R」は270ページ/分の高速スキャンを実現しています。
今回は、再生機「ApeosPort-VII C2273 R」の価格相場や特徴について解説しました。以下に今回の内容を簡単にまとめます。
再生機「ApeosPort-VII C2273 R」は新品コピー機よりも本体は安価ですが、ランニングコストは高くなります。印刷枚数が多い事業所には、再生機より新品コピー機のほうがおすすめです!
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