Published at2021年10月18日
Updated at
宇宙人
北村豊貴
![]() |
この記事の監修者
北村 豊貴 Atsuki Kitamura 2018年よりOA機器の販売店に身を置き、業界の闇の深さに大きな衝撃を受ける。その後、コピー機見積の妥当性を診断するサイト「コピー機価格診断ドットコム」のサービスを開始。お客様が取得したコピー機の見積価格や、現在の契約料金が適正かどうか診断・アドバイスを多数の企業に行なっている。 |
カウンター料金の相場は、カラー10円/枚・モノクロ1.0円/枚です。
「カウンター料金相場」記事をご参照ください。
目次
カウンター料金の値下げ交渉術をお伝えする前に、まずは「コレをやってしまうと、絶対にカウンター料金は安くならない」というNG事項をお伝えします。
北村豊貴
複合機の新規導入ではなく「入れ替え」の場合、現在契約中の販売店から見積を取ると、カウンター料金が下がる可能性は低いです。もちろん、「今の販売店が気に入っている。カウンター料金が少々高くてもいい」場合は、今の販売店にお願いしてください。
北村豊貴
「相見積を取るのは面倒。1社から見積を取っただけで充分」とお考えの場合、一般的にカウンター料金は高めに出ます。
高額な複合機の導入では相見積を取るのは鉄則です。
相見積を取ることで必然的に価格競争が起こり、リース料金のみならずカウンター料金も下がります。最低でも2社、できれば3社程度から見積を取ると良いでしょう。
北村豊貴
北村豊貴
北村豊貴
大手販売店では1メーカーだけでなく複数メーカーの取り扱いがあります。ただ、複数メーカーの取り扱いがある販売店全てが最安価格でカウンター料金の提示をできるわけではありません。
「シャープは安く出せるけど、富士フイルム(ゼロックス)は高い」
逆に
「富士フイルム(ゼロックス)は安く出せるけど、シャープは高い」
など、販売店には得意・不得意があります(※)。
※中には、ほとんどのメーカーの複合機を最安価格で出せる販売店もあります。詳しくはお問い合わせください。
最近では数は減ってきているようですが、まだまだ飛び込み営業を行なう販売店は存在するようです。
サギヤマ
宇宙人
北村豊貴
サギヤマ
北村豊貴
複合機業界には「1メーカー=1販売店=1顧客」という慣習があります。
最初に見積を依頼した販売店が、そのメーカーの複合機を売る権利をメーカーから得ます。安易に「馴染の販売店」や「飛び込み営業の販売店」に見積を依頼したら、最後。カウンター料金は最初の販売店の言い値より下げることはできません。
北村豊貴
カウンター料金の値下げ交渉術をお伝えします。カウンター料金を下げるコツは、以下の3点に集約されます。
販売店からメーカーへ「カウンター料金は〇円でいいですか?」とお伺いを立て、メーカーから「OK」の返事をもらった金額が「確定のカウンター料金」となります。
北村
宇宙人
北村豊貴
【コピー機価格診断ドットコム提携店のカウンター料金】
※設置地域によっては、上記価格では出せない場合もあります
例えば「うちは絶対にキヤノンがいい」と決めていたとしても、必ず他メーカーの見積も取寄せましょう。
北村豊貴
また、複数メーカーから見積を取る際は、面倒でもできるだけ一つずつ異なる販売店にお願いしましょう。
北村豊貴
北村豊貴
販売店やメーカーは「月間印刷枚数が多ければ多少単価が安くても利益を確保できる」と考えています。新規開業などで月間印刷枚数の予測がつかない場合は、20枚機の平均的な月間印刷枚数である2,000~3,000枚程度と伝えておきましょう。
なお、「繁忙期には月間3,500枚程度だが、通常は2,000枚未満になりそう」という場合、平均数を出すのが理想ではありますが、3,500枚と伝えて問題ありません。
【注意】
上記でお伝えしたカウンター料金を安くする交渉術が使えるのは「複合機を新規導入する」機会です。
既に導入済みで現在使用中のコピー機・複合機には、上記の交渉術は使えません。
既に導入済みのコピー機・複合機のカウンター料金は、「最初に契約した金額」から変更することはできません。
「いや・・・・今のコピー機のランニングコストをどうにか安くしたいんだけど・・・・」という方のために、現在お使いのコピー機・複合機のカウンター料金の節約術をお伝えします!
現在お使いのコピー機・複合機のカウンター料金を安くしたい方に、実践していただきたい節約術は以下の5つです。
カウンター料金の単価は、カラーとモノクロで約10倍くらい開きがあります。例えば、モノクロは1枚1円もしくは2円程度で契約することが可能ですが、カラーは1枚12円程度します。
そのため、印刷単価が高いカラー印刷を減らすことは、カウンター料金を節約するうえで欠かせない節約術と言えます。
また、カウンター料金の単価は、カウンター保守契約を結んだ後は変更することができません。そのため、以下のような方法でカラー印刷を減らすことが節約に繋がります。
▼今すぐできる!カラー印刷を減らすための対策
基本設定をモノクロにしておけば、カラー印刷の際に、わざわざ設定を変更する手間が追加されるので、無駄なカラー印刷の枚数を減らしやすくなります。また、カラー印刷の単価が高いことをスタッフ全員に印象づけることで「モノクロ印刷にしよう」と、社内の節約意識を高められる可能性が高まります。
徹底的にコストを削減したい場合は、複合機を選ぶ際に、個人がモノクロとカラーをどれだけ印刷しているか?を把握できる「ユーザー認証対応の機種」や「アカウント作成ができる機種」を選ぶと良いでしょう。
留め置きプリントとは、パソコンから送信したデータを一旦複合機の中に留め、プレビュー画面を確認してから印刷する機能のことです。
留め置きプリントを利用すれば、出力前にプレビューを確認できるので「間違えてカラー印刷をしてしまった!」「Excelデータを印刷したら白紙のページが混ざっていた」などのミスプリントを防ぐことができます。
北村豊貴
集約印刷を利用することで、本来2回カウントされるところが1回で済むため、カウンター料金を半分に抑えることができます。
※注意 両面プリントは、オモテ・ウラで2回カウントされるため、カウンター料金の節約にはなりません(用紙の節約にはなります)。
これまで紙で出力していた文書を電子化し、データ上でのやりとりで完結させると、出力回数が減ってカウンター料金の節約になります。
例えば、冨士フイルムビジネスイノベーション(旧 富士ゼロックス)が提供している「ドキュワークス」というソフトウェアでは、画面上でデータ編集やパソコン同士でのデータ送信、押印作業などを行うことが可能です。
電子化することができれば、出力する必要がなくなって、カウンター料金・コピー用紙の節約に繋がり、さらに、押印をもらうために移動をする手間や時間も削減できるので、業務効率の向上も期待できます。
受信したFAXをそのまま出力するのではなく、一旦複合機にデータを保管したり、メールに転送する設定に変えることも、カウンター料金の節約術の一つです。
FAXを送受信するだけの場合や、スキャンの送信などは、トナーが減らないのでカウントの対象にはなりませんが、データを印刷した瞬間にカウントの対象になり、出力した分だけカウンター料金に加算されます。
受信FAXの中には、不要な広告FAXが紛れている場合も多いので、無駄なカウントが加算される前に設定を変更しましょう。
一般的な複合機とカウンター料金不要のレンタルプリンターを併用する方法も、カウンター料金節約に繋がります。
レンタルプリンター(もしくはレンタルの業務用コピー機)は、月額のレンタル料金の中にカウンター料金が含まれているプランが多く、そのようなプランを選べば、基本的にはカウンター料金が掛かりません。
ただし、プランによっては、月間の上限枚数などが決まっている場合もあり、その枚数を超えると、超えた分だけカウンター料金が発生します。
それほど発色や画質にこだわらない内部資料はレンタルプリンターで印刷するなど、用途によって使い分けることで、カウンター料金を大幅に削減することができます。
※レンタル会社によっては、カウンター料金制の場合もあるので、カウンター料金が掛からないレンタルプリンターをご希望の場合は、お問い合わせ下さい。
今回は、コピー機・複合機のカウンター料金の値下げ交渉&節約術について解説しました。
簡単にまとめます。
【カウンター料金の値下げ交渉のコツ】
【カウンター料金の節約術】
【関連記事】コピー機・複合機のカウンター料金相場
最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」もご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、現在契約している複合機のコスト(月額リース料、カウンター料金 など)や、他社で取得した見積価格・内容が適切か診断いたします。
そのうえでお客様がご希望される場合、現在の複合機もしくは他社見積額よりも安い見積書をお届けします。
なお、他社見積書をご提示いただき「他社見積書のほうが安い」と判断した場合は、当サイトからお見積をお送りすることはございません。他社様とのご契約をおすすめします。
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
もちろん、利用料は無料です!
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?【他社より安い見積提供&コスト見直しの無料相談】」記事もご参照ください。