Published at2022年1月12日
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業務用コピー機・複合機を利用する際に、毎月のランニングコストとして発生するカウンター料金ですが、実は条件次第で無料になる方法が存在します!
ここでは、カウンター料金を無料にする方法や、カウンター保守のメリット・デメリット、カウンター料金無料プランよりもさらにお得にコピー機を利用する方法などをお伝えします。特に初めてコピー機を導入する担当者の方にとって参考になれば幸いです。
販売店やレンタル会社によっては、条件を満たせばカウンター料金が不要なプランがあります。
例えば、コピー機リースを取り扱っているネットシステムや、コピー機レンタルサービスを提供しているZERO Copy(ゼロコピー)では、以下のようなプランがあります。
保守契約 | 月額料金 | カウンター料金 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|
ライトプラン | 1,500円 | モノクロ600枚/月、カラー50枚/月まで無料 (超過した場合モノクロ1.2円/枚、カラー12.0円/枚) |
毎月の印刷枚数が600枚程度の会社 |
レギュラープラン | 2,500円 | モノクロ1,000枚/月、カラー100枚/月まで無料 (超過した場合モノクロ1.2円/枚、カラー10.0円/枚) |
毎月の印刷枚数が1,000枚程度の会社 |
※どちらのプランもリース料金が別途かかります。
※どちらのプランもSHARP製カラー複合機「MX-2020F」のみに適用できるプランです。
保守契約 | 月額料金 | カウンター料金 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|
ゼロコピスタートアップ | 2,980円 | 無料(トナー代都度支払い) | 新設会社 |
ゼロコピネオ | 4,980円 | 無料(トナー代都度支払い、1本8,000円) | 毎月の印刷枚数100枚程度の会社 |
ゼロコピスタンダード(定額制) | 9,800円 | モノクロ2,500枚、カラー500枚まで無料 (超過した場合モノクロ1.5円/枚、カラー15円/枚) |
毎月の印刷枚数が3,000枚未満の会社 |
※ゼロコピスタートアッププランは問い合わせが必要です。
※初回のみ別途搬入費用45,000円かかります。
上記2社のプランを見ると、カウンター料金が無料になる代わりに、トナー代を都度支払うプランや、毎月のモノクロとカラーの印刷枚数があらかじめ定められているプランがあることが分かります。
一般的なカウンター料金の相場はモノクロ1.2円/枚、カラー12円/枚(京セラなど安さに定評のあるメーカーでは、モノクロ0.6円/枚、カラー6円/枚も可能です)となっており、毎月の印刷枚数が指定された数を超えない場合には、普通に契約するよりも上記のプランを契約する方がお得になることが多いです。
しかし、問い合わせが必要だったり、機種が指定されたりと、プランを契約する際に必要な条件があるため、事前に確認しましょう。
カウンター保守契約とは、無料でコピー機・複合機のメンテナンスやトナー交換サービスを受けられる保守契約のことです。
印刷枚数に応じて料金を請求する方式となっており、モノクロ〇円/枚、カラー〇円/枚など、それぞれの単価が定められています。
コピー機・複合機の保守契約の中で、現在は最も選ばれている主流の保守プランで、様々なメリット・デメリットが存在します。
以下より、カウンター保守契約のメリット・デメリットについて詳しく見てみましょう。
無料でトナー効果や定期メンテナンスを受けられることは、カウンター保守契約のメリットの一つです。
メーカーによってはトナー残量をリモートで把握し、残量が少なくなってきたタイミングでトナーを送付または交換してくれるため、連絡する手間が掛からず、トナーがなくて印刷できない…等のリスクも防ぐことができます。
また、保守料金は印刷枚数に応じて請求されるため、コスト管理がしやすいうえに、毎月の印刷枚数が多いほど、単価が低く設定される傾向にあります。
カウンター保守契約には、基本的に最低料金が設定されているため、極端に印刷枚数が少ない場合や全く印刷を行わなかった月でも、最低料金分は支払わなければなりません。
例えば、1ヶ月あたりモノクロ1,000枚分の最低料金が設定されている場合、モノクロ50枚しか印刷しなかった月でも、モノクロ1,000枚分の料金を支払わなければなりません。
そのため、印刷枚数が少ない場合は最低料金を超えることができず、無駄に料金を支払わなければならないため、大きな負担になってしまう可能性があります。
また、モノクロ単価よりもカラー単価の方が高く設定されるため、カラーで大量に印刷を行うと、請求額が高額になってしまうリスクもあります。契約の際は、本体の価格だけではなく、カウンター料金にも注視し、比較できるように相見積もりを取得しましょう。
カウンター料金は交渉次第で値切るができます。
カウンター料金を値切ることができれば、カウンター料金無料の月額プランよりも安くできる可能性があります。
カウンター料金の最安値は、京セラの「モノクロ0.7円、カラー7円」となっており、最安値で契約できた場合は、カウンター料金無料プランよりもお得に利用できるケースがあります。
特に、毎月の印刷枚数が多い場合には、よりお得に利用できる可能性が高まります。
「カウンター料金無料プラン」と「一般的なコピー機リース(カウンター料金は京セラの最安値)」の2つのプランを比較した計算例は以下の通りです。
≪計算条件≫
●リース料金 7,000円
●毎月の印刷枚数 モノクロ3,000枚、カラー1,000枚
●【①】ネットシステムの「レギュラープラン」
基本料金 2,500円
カウンター料金 モノクロ1,000枚/月・カラー100枚/月まで無料
(超過した場合モノクロ1.2円/枚・カラー10.0円/枚)
●【②】カウンター料金最安値でコピー機を導入した場合
カウンター料金 モノクロ0.7円、カラー7円
≪①「カウンター料金無料プラン」を利用した場合の月額料金の計算例≫
リース料金 7,000円
月額料金 2,500円
カウンター料金(超過分)
モノクロ 1.2円×(3,000枚-1,000枚)=2,400円
カラー 10円×(1,000枚-100枚)=9,000円
7,000円+2,500円+2,400円+9,000円=20,900円
上記の条件で計算すると、毎月20,900円支払う必要があります。
≪②京セラの「カウンター料金の最安値」で契約した場合の月額料金の計算例≫
リース料金 7,000円
モノクロ 0.7円×3,000枚=2,100円
カラー 7円×1,000枚=7,000円
7,000円+2,100円+7,000円=16,100円
上記の条件で計算すると、月額料金は16,100円となり、カウンター料金無料プランを利用するよりもお得になることが分かります。
会社の毎月の印刷枚数や、契約できそうな印刷単価を事前に計算し、「カウンター料金無料プラン」か「一般的なコピー機リース」の、どちらにした方が良いか?を検討にしましょう。
以下の関連記事で、カウンター料金を最安値に近づけるための条件について解説しているので、気になる方は是非参考にしてください。
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