Published at2024年5月24日
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宇宙人
サギヤマ
北村豊貴
| この記事の監修者 北村 豊貴 Atsuki Kitamura ![]() |
OA機器販売店で複合機営業を担当し、中小企業から大手法人まで数百社以上の契約・導入を経験。 業界の課題解決を志し、2023年「コピー機価格診断ドットコム」の立ち上げを機に、見積診断や価格交渉を開始。 これまでに累計140社の価格診断を実施(2025年9月現在)。営業現場で培った実務ノウハウと、金融・OA機器メディアでの執筆実績を基に、透明性あるコピー機導入とコスト削減を支援している。 |
目次
学校関係者の方向けに、印刷機(輪転機)とコピー機のどちらが安いか整理します。
使い方&見積額によってどちらが得か決まる!
連続印刷の枚数が増えるほど、印刷機は1枚あたりの単価が下がります。一方、「同じ版での印刷は数十枚程度」なら確実にコピー機が安くなります。
それでは、損益分岐点は何枚でしょうか?
宇宙人
北村豊貴
ポイントは同じ版で何枚連続印刷するかです。たとえば全校生徒が1,000人規模の場合、印刷機とコピー機では1回あたり約490~1,090円の差が出ます。
ランニングコストだけでみた損益分岐点は、連続印刷枚数=50~80枚
本体価格の相場をみると、コピー機は印刷機より安いです。毎回、連続印刷枚数=50~80枚でおさまるなら確実にコピー機のほうが安くなります。
しかし同じ版を大量に印刷する場合、印刷機の方がコピー機より圧倒的に速いです。
コピー機と印刷機のどちらが得かは、生徒の規模数や使い方によります。
生徒規模が500人でも使い方によって結果は変わります。最大でも学年分(150枚程度)の連続印刷で、各クラスごとの少量印刷が多いならコピー機の方が安いです。
宇宙人
北村豊貴
印刷機とコピー機、どちらがお得なのかは使い方だけではありません。印刷機とコピー機の本体価格が何円程度におさまるかによっても変わります。
コピー機は月々の本体価格のリース代金の他にカウンター料金の差も大きく、ランニングコストに反映されます。
まずは実際に印刷機とコピー機、両方の見積を取って、使い方をシミュレーションして想定されるコストを算出してみましょう。
印刷機が得か?それともコピー機が得か?実際に見積を取ればわかります。ここでは、事前知識として印刷機とコピー機の値段目安をお伝えします。
※こちらで公開する数字はあくまで目安です。実際にご提供できる価格とは異なりますので、最終判断をする前にお問い合わせください。

出典:理想科学
学校向けの印刷機といえば、リソグラフ。印刷速度は150枚/分と非常に速く、印刷コストも1枚あたり約0.16円と低コストです。
しかし、本体価格相場は理想科学が提示している「理想価格」より下がることはほぼありません。月のリース料金は約2万円が目安です。
▼リソグラフMH635の値段とスペック
| 本体価格 | 約182万円 |
| 月々リース料目安 | 約3.5万円/月 |
| 印刷コスト | 0.16円/枚 ※1,000枚印刷した場合 |
| 印刷速度 | 150枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | 1色のみ |

出典:デュプロ
デュプロのデュープリンターも学校向けの印刷機として人気です。リソグラフよりも若干印刷速度は早い一方、本体価格は少し高め。
デュープリンターの値段も下がりにくい傾向があります。どちらかの印刷機を使用していて買い替えを検討するならば、両方の見積を取りましょう。相見積をかけると限界価格で勝負してくる可能性があります!
▼デュープリンターDP-X550の値段とスペック
| 本体価格 | 約125万円 |
| 月々リース料目安 | 約2.2万円/月 |
| 印刷コスト | 0.12円/枚 ※1,000枚印刷した場合 |
| 印刷速度 | 155枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | 1色のみ |

出典:理想科学
理想科学から出ているオルフィスシリーズ。インクジェットプリンターですが印刷機並みに印刷速度が速く、学校現場では人気があります。カラー印刷もできます。
高性能なぶん価格は高めです。当サイトにも「現行機はオルフィスだが、次はもう少し安い機種へ買い換えたい」と相談が多く寄せられています。オルフィスからの買い替えはコピー機の導入をおすすめします。
▼オルフィスGL7430の値段とスペック
| 本体価格(取り付け費等含む) | 約357万円 |
| 月々リース料目安 | 約6.5万円/月 |
| 印刷コスト | モノクロ:0.53円/枚、カラー1.51円/枚 |
| 印刷速度 | 140枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | ◎ |
「印刷機やオルフィスだと値段が高い」という場合は、コピー機がおすすめです。
学校向けのコピー機の価格相場を確認しましょう。

出典:京セラ
「AI機能」「セキュリティーが強固」「クラウド連携」が特徴の京セラのTASKalfa MZ3501ci。
耐久性が高く、カウンター料金も安いです。
AI機能で原稿の歪みを補正できます。最新の規格に対応したセキュリティー機能により情報漏洩を防ぎ、機密情報の自動検出機能も搭載です。
クラウド連携にも対応していて、PCを介さずに直接クラウドへ文書データを保存できます。
印刷機とTASKalfa MZ3501ciのどちらが得かは、印刷の状況によって異なります。まずは見積を取って、シミュレーションしてみましょう!
▼京セラTASKalfa MZ3501ciの値段とスペック
| 本体価格相場 | 約96万円 ※相見積でもう少し下がります |
| 月々リース料目安 | 約1.7万円/月 ※相見積でもっと下がります |
| 印刷コスト | モノクロ:0.6円/枚、カラー6円/枚 |
| 印刷速度 | 35枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | ◎ |

出典:シャープ
コンビニでよく見かけるシャープ製のコピー機BP-40C36です。コンビニで採用されているだけあり、「使いやすい」のが特徴。BP-40C36なら、高齢の職員の方やPTAの保護者でも、比較的操作しやすいです。
価格をみると「高い!印刷機と変わらない本体価格なのでは?」と感じますが、相見積をかければ価格は大幅に下がります。京セラのTASKalfa並みの価格帯です。
カウンター料金は京セラほどは下がりません。そのかわり、京セラ機より高精細な印刷が可能。「富士フイルムやキヤノンよりシャープが良かった」というデザイン業関連のお客様もいらっしゃいました。
▼シャープBP-40C36の値段とスペック
| 本体価格相場 | 約103万円 ※相見積で大幅に下がります |
| 月々リース料目安 | 約1.9万円/月 ※相見積にかけると、1万円/月以下になることも! |
| 印刷コスト | モノクロ:0.8円/枚、カラー8円/枚 |
| 印刷速度 | 36枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | ◎ |

出典:富士フイルムビジネスイノベーション
最後にご紹介するのは、富士フイルム(ゼロックス)Apeos C3571。今回ご紹介したコピー機の中では最も高額ですが、品質&保守ともに最高レベルです。10.1インチの大型パネルが特徴的で、使いやすさを重視しています。
コピー機はトラブルが起きやすい機器ですが、富士フイルム(ゼロックス)の保守なら安心です。コールセンターへすぐにつながり、即日対応が行われる体制があります。
ただその分、カウンター料金は高め。印刷枚数が多い場合、モノクロ1.0円/枚、カラー10円/枚程度までは下がりますが、それ以上の値下げは現実的ではありません。
▼富士フイルム(ゼロックス)Apeos C3571の値段とスペック
| 本体価格相場 | 約123万円 ※相見積で大幅に下がります |
| 月々リース料目安 | 約2.3万円/月 ※相見積で大幅に下がります |
| 印刷コスト | モノクロ:1.2円/枚、カラー12円/枚 |
| 印刷速度 | 35枚/分 |
| 最大用紙サイズ | A3 |
| カラー印刷有無 | ◎ |
今回は、学校向け印刷機の値段相場を整理しました。あわせて、印刷機とコピー機のどちらが学校現場に向くのか解説しました。
【今回の記事まとめ】
北村豊貴

最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」をご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、お客様が販売店と直接やり取りする必要はありません。
まずお客様からお問い合わせをいただくと、当サイトが提携している複数の販売店に見積を依頼します。その中から安い販売店の見積書を取り寄せ、メールにてお客様へお届けします。
ご利用のメリット
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
コピー機導入にかかるコストを抑えたい方に、安心してご利用いただけるサービスです。
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?」記事もご参照ください。
なお当サイトでは、現在ご利用中の複合機リース料金&カウンター料金が適正価格かどうか無料で診断いたします。「コスト見直しのきっかけ」「ぼったくり商法の回避」にもつながりますので、ぜひお気軽にご相談ください。