Published at2022年12月6日
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リコーは複合機事業とカメラ事業をコア事業としており、キヤノン同様にグローバル企業として知られています。
国内のコピー機・複合機市場において、リコーのシェア率は約24%と、業界1位の富士フイルムビジネスイノベーション(以下富士フイルム)に次ぐシェア率を占める企業です。
リコーは、新しい提案としてICT(Information and Communication Technology/情報通信技術)を活用し、オフィスのトータルサポートへと方向性を変えた点などが評価されています。
今回の記事では、リコー複合機の評判について解説します。
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目次
当サイトでは、2022年3月~11月にかけて、リコー複合機IM Cシリーズをお使いの事業所を対象にアンケートを実施しました。延べ430の事業所からの回答結果を公開いたします。
リコー複合機を使用しているユーザーの内、8割近いユーザーが「満足」と回答しました。使いやすさや発色の良さ、音の静かさ、ICTを活用によりアプリを追加できるなど総合的に高く評価されています。
▼リコーの口コミ
“とても美しく、鮮やかなカラー印刷がプリントでもコピーでも出来るのでお客様へ渡す資料を作る際、とても自信を持てます。(RICOH IM C6000)”
“事務所が狭いので従来の器機ではコピーなど使うのに気を使っていたが、静穏性が高い為か、気にならなくて助かる。実に使いやすく平均点の高い器機だと思う。(RICOH IM C5500)”
“印刷の綺麗さ、タッチパネルの感度、印刷の仕上がり・早さも文句なしです。アプリを取り込んで、機能を追加できる点は、必要に応じてカスタマイズできる利便性を感じています。(RICOH IM C3500)”
リコー複合機を使用しているユーザーの内、使いやすさにおいて8割以上ユーザーが「満足」と回答しました。タッチパネルの見やすさと、トナーの交換を簡単にできる点が評価されています。
“タッチパネルの操作性が優れていて、使い勝手がよく、ストレスなく使えます。また、高級感のあるデザインが素晴らしく、非常に気に入ってます。(RICOH IM C6000)”
“タッチパネルは見やすく、使用していてもそこまでうるさくないので特に気になりません。多くの枚数のコピーやスキャンを取ると少し曲がってしまうのが難点ですが、それ以外は問題無いので今後も使用したいと思います。(RICOH IM C3500)”
“タッチパネルで操作も簡単で、またエラーが出た時にどうすれば良いかわかりやすい。機械に不慣れであっても扱いやすく、非常に助かっている。(RICOH IM C5500)”
2色刷りとは、4色のうちの2つの色を使った印刷(黒と黄、青と赤など)のことであり、通常2色刷りはカラー印刷のカウンター料金がかかります。
しかし、リコー複合機の場合は、2色刷りでもはモノクロ印刷のカウンター料金で使用することができます。
リコー複合機のカウンター料金相場はモノクロ1枚1.2円、カラー1枚12円前後。一般的なカウンター料金の相場モノクロ1枚1円、カラー1枚10円より、やや高い傾向にあります。しかし、1色または2色刷りがメインである場合は、カウンター料金を抑えることが可能です。
2色コピーの使い勝手が良い!モノクロと同じカウンター料金とのこと。うちの会社では2色コピーが推奨されている。(RICOH IM C4500)
2色印刷がモノクロ価格でできる点には非常に満足している。経費削減に役立っていると思う。(RICOH IM C2000)
リコー複合機ユーザーの内、約15%のユーザーが故障しやすさに「不満」と回答しました。紙詰まりを起こしやすい点が不満につながっています。
“紙詰まりの頻度がやや多く、サイズもコンパクトとは言えないのは気になります。印刷の仕上がりは良いので、コピー機の性能としては申し分ないと思います。(RICOH IM C6000)”
“基本的に使えているのでさほどの問題はないが、たまに紙詰まりを起こすことがある。スキャンをとる際に、画面が暗い時があるので、画質をあげると逆に容量が重くなるのが仕方ない点。(RICOH IM C2000)”
“”速さ、印刷の美しさが気に入っているが、速すぎてたまに印刷物がつまるときがある。気をつけて使用しないと原本がくしゃくしゃになる(RICOH IM C3500)”
ここからは、リコー複合機の評判を他社メーカーと比較してみましょう。
富士フイルム(ゼロックス)の口コミは、Apeos Cシリーズに関するもので、合計80件集まりました。
リコーと富士フイルムの比較では、印刷の速さは同等の高評価であるものの、その他の個別項目および総合満足度は富士フイルムに一歩及ばずという結果でした。しかし、使いやすさと発色の良さは平均点4以上と、リコーも高い評価を得ています。
キヤノンの口コミは、iR-ADVシリーズに関するもので、合計104件集まりました。
キヤノンとの比較においても、リコーは総合満足とおよび個別項目でキヤノンの方がやや高い結果となりました。特に、印刷の速さにおいて、キヤノンの方がリコーより高評価となりました。
コニカミノルタの口コミは、bizhub Cシリーズに関するもので、合計66件集まりました。
総合評価において、コニカミノルタの方がやや高評価だったものの、ほぼ同等の結果となりました。発色の良さと故障しにくさにおいて、コニカミノルタの方がリコーよりも高い評価を得ており、その他の項目についてはどちらも同等の結果となりました。
シャープの口コミは、MXシリーズとBPシリーズに関するもので、合計81件集まりました。
総合評価において、リコーの方がシャープより高評価でした。使いやすさと発色の良さ、印刷の速さにおいてリコーの方が評価が高く、故障しにくさにおいてはシャープの方が高く評価されていました。
京セラの口コミは、TASKalfaシリーズに関するもので、合計66件集まりました。
総合評価、個別項目すべてにおいて、リコーの方が京セラより高評価でした。特に、使いやすさと印刷の速さ、故障しにくさの3項目において、リコーと京セラの評価に差が開いた結果となりました。
リコー複合機は、月間の印刷枚数が多い企業や、基本的な機能(印刷やコピー、FAXなど)をメインで使用する企業におすすめです。
どのメーカーにおいても、月間の印刷枚数が多いとカウンター料金が安くなる可能性があります。また、リコー複合機は、モノクロ複合機(コピー機)で分速90枚の印刷が可能な機種もあり、大量の印刷を素早く行いたい場合に向いています。
リコー複合機は良くも悪くも特徴がない機種ですが、基本的な機能のみを使用する場合には、非常に使いやすい機種となっています。シェアの高い富士フイルム、キヤノンと比べて、機器本体が安いこともおすすめのポイントです。
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複合機を安くリースするために、必ず相見積もりを取りましょう。代理店によってリース料金が大きく異なります。複数社から見積もりを取り販売店間で競争させることで、リース料金が下がりやすくなります。また、見積もりの段階で、リース料金が低い代理店を選ぶことも重要です。
コピー機のリース料金をおさえるには、「必要なオプションだけに絞る」ことも重要です。販売店から様々な追加オプションを提案されても動じないために、月間の印刷枚数、使う機能など事前に決めた上で見積もりを取りましょう。
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今回は、リコー複合機の評判をご紹介しました。
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