Published at2024年5月20日
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デザイン業務において、高品質なプリンターやコピー機は必須です。デザイン業で何より重視したいのは「カラーマネジメント」。高精細であるのはもちろんですが、オフセット印刷での出力にできるだけ近いプリンター&コピー機を選ぶことが大切です。
とはいえ、デザイン業向けのプリンター&コピー機はいくつか種類があり、いずれも高額。どれを選べばいいか分からない!と悩まれている方のために、今回はデザイン業&デザイン事務所に最適なプリンター&コピー機をご紹介します。
目次
まずは、デザイン業&デザイン事務所におすすめのプリンター&コピー機をご紹介します。
標準価格(税抜き) | 2,166,000円 | 販売価格目安 | 約114万円 |
リース料金相場 | 約1.8万円/月 | カウンター料金相場 | カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚 |
解像度 | 1,200×2,400 dpi | 最大用紙サイズ | SRA3 |
印刷速度 | 25枚/分 | PostScript対応可否 | オプションで可 |
印刷品質の良さと価格の両面からおすすめできるのは、Apeos C2570です。一般的なオフィス向け複合機ではありますが、汎用的な商品がゆえに安く出せる販売店が多く、リース契約を結べる点も魅力です。
実際、富士フイルム(ゼロックス)コピー機を導入されるデザイン業やデザイン事務所は多く、印刷品質にはご満足いただけております。
先進的なカラーマネジメント技術を備え、高精度で鮮明なカラー印刷が可能です。厚紙や特殊紙にも対応しており、創造的なプロジェクトにも柔軟に対応します。
富士フイルム(ゼロックス)はサポートも充実。万が一のトラブル時にも迅速な対応が期待できます。
ただ、Apeos C2570には PostScriptが標準搭載されておらず、オプションでの対応になります。
標準価格(税抜き) | 1,770,000円 | 販売価格目安 | 約106万円 |
リース料金相場 | 約1.7万円/月 | カウンター料金相場 | カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚 |
解像度 | 1,200×1,200 dpi | 最大用紙サイズ | A3 |
印刷速度 | 26枚/分 | PostScript対応可否 | オプションで可 |
Apeos C2570同様にデザイン業&デザイン事務所におすすめなのが、キヤノンiR-ADV DX C3826Fです。Apeos C2570より若干安く、デザイン業の方にも人気の機種。ただし解像度はApeos C2570のほうが高く、より精細な印刷が期待できます。
キヤノンか富士フイルム(ゼロックス)か悩んだ際には、ぜひ印刷サンプルを取り寄せて、色の出方や画質レベルを確認してみましょう。
⇒iR-ADV DX C3826Fのリース料金相場・カウンター料金相場
標準価格(税抜き) | 1,505,000円 | 販売価格目安 | 約91万円 |
リース料金相場 | 約1.7万円/月 | カウンター料金相場 | カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚 |
解像度 | 1,200×600dpi | 最大用紙サイズ | A3 |
印刷速度 | 25枚/分 | PostScript対応可否 | 〇 |
コニカミノルタ複合機もデザイン業&デザイン事務所に人気があります。解像度だけをみると1200×600dpiと若干物足りないとも言えますが、実際に印刷してみると遜色ないレベルの画質と感じる方も多いようです。
また、bizhub C251iにはApeos C2570、iR-ADV DX C3826FでオプションとなっていたPostScript対応が標準機能として付いております。
⇒コニカミノルタbizhub C251iのリース料金相場・カウンター料金相場
標準価格(税抜き) | 1,398,000円 | 販売価格目安 | 約84万円 |
リース料金相場 | 約1.5万円/月 | カウンター料金相場 | – |
解像度 | 1,200×1,200dpi | 最大用紙サイズ | A3ノビ |
印刷速度 | 50枚/分 | PostScript対応可否 | 〇 |
「プリンター機能だけでいい」ならば、OKI MICROLINE VINCI C941dnもおすすめです。ApeosやiR-ADV DX、bizhubとは異なり、「コピー機能(スキャン機能)」や「FAX機能」などは付いておりませんが、印刷速度も速く、PostScriptにも標準対応しています。
また、透明フィルム等への印刷も想定されており、ホワイトトナーが搭載されています。
カウンター料金制ではないため、純正トナーを購入して使用します。印刷代は安く、カラー約11.6円・モノクロ約2.5円程度です。
なお、購入から5年間は無償での修理が可能。ただし、即日修理を約束されてはいないため、ある程度のダウンタイムは必須と考えておきましょう。
標準価格(税抜き) | 4,708,000円 | 販売価格目安 | 約280万円 |
リース料金相場 | 約5.2万円/月 | カウンター料金相場 | カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚 |
解像度 | 2400dpi×2400dpi | 最大用紙サイズ | A3ノビ |
印刷速度 | 65枚/分 | PostScript対応可否 | オプション対応 |
印刷品質レベルの高さを求めるなら、プロダクションプリンターを検討しましょう。富士フイルム(ゼロックス)ApeosPro C650の解像度は2400×2400dpi。オフィス用複合機ApeosC2570よりもはるかに上の解像度で、滑らかな画質が期待できます。
印刷速度も65枚/分と非常に早く、幅広い用紙サイズや紙厚に対応しています。SIQAにより、画質の調整を手元で行えるのも魅力。
デザイン事務所にとって胆となる画質の良さを担保しつつも、一般的なオフィス複合機としての機能を兼ね備えているため、一台で2役をこなす複合機です。
なお、キヤノンにもimagePRESS C660CAというプロダクションプリンターがあります。
デザイン業&デザイン事務所向けプリンター&コピー機のおすすめをご紹介してきましたが、ここからは「選び方」をあらためて確認していきます。
チェックしたい項目は以下の通り。
デザイン業&デザイン事務所におけるプリンター&コピー機選びで最も重要なのは、印刷品質です。例えば、数十万円程度で購入できる安価なプリンターだと、ユーザーが求めるレベルの印刷品質はとても担保できないでしょう。
選び方を確認します。
インクジェットプリンターとレーザープリンターは、それぞれ異なる印刷技術を使用しており、それにより出力される品質や特性が異なります。インクジェットプリンターは、液体インクを紙に噴射することで印刷を行います。その結果、非常に鮮明で高解像度の画像や写真を得ることができます。
一方、レーザープリンターは、トナーと呼ばれる粉末状のインクを紙に熱転写する方式です。これにより、テキストやグラフィックがシャープでクリアに出力され、特に細かい文字や線がくっきりと印刷されます。
レーザープリンターよりもインクジェットプリンターのほうがより鮮やかに印刷できますが、「どちらがオフセット印刷に近い印刷品質か?」で選ぶとすれば、レーザープリンターです。「最終製品がデザイン段階と違う!」というクレームを回避するためにも、レーザープリンターの導入をおすすめします。
また、一般的にレーザープリンターのほうがインクジェットプリンターよりも耐久性が高く、印刷速度も速いでしょう。
プリンターの解像度はDPI(Dots Per Inch、1インチあたりのドット数)で表されます。DPIが高いほど、印刷される画像やテキストの細部がより鮮明に再現されます。
一般的なテキスト印刷なら300dpiあれば充分ですが、グラフィックデザインおよびイラストなどを鮮明に表示させるには最低でも600dpiは必要です。高精細な写真や画像を表示させたいなら、1200dpiは確保しましょう。
なお、富士フイルム(ゼロックス)やキヤノンのオフィス向け複合機なら、上記の解像度は軽くクリアしています。
デザイン業やデザイン事務所において、カラーマネジメントは極めて重要な役割を果たします。正確な色再現は、クライアントの期待に応え、最終的な印刷物の品質を保証するために不可欠です。カラーマネジメント機能を備えたプリンターやコピー機は、デザインの忠実な色再現を実現するための重要なツールです。
ただし本格的なカラーマネジメント機能をもつプリンター&コピー機は高額。一般的なオフィス用コピー機ではなく、「プロダクションプリンター」になります。
それでも最終製品と全く同じ色に合わせることは不可能です。あくまで「最終製品と近い色味にする」という前提で、プリンター&コピー機を選びましょう。
また、「チェック段階と実際の印刷物の色味が違う!」というトラブルに発展しないためには、「チェック段階の色味と実際の印刷物の色味にはズレが生じる」ことを丁寧にクライアントに説明しましょう。
PostScriptは、Adobe Systemsが開発したページ記述言語で、特に高品質な印刷とグラフィックス処理において広く使われています。
PostScriptは、テキストや画像、グラフィックスを正確に配置・描画するための指示をプリンターに送ることができるため、illustratorからプリントしても正確に印刷されます。
一般的なオフィスでillustratorを使うことは稀であるため、オフィス用コピー機にはPostScriptは標準搭載されておらず、オプション対応となることが多いでしょう。
また、安価なプリンターの場合、オプションでPostScriptを設定することも難しいため、プリンターやコピー機を選ぶ際には「PostScript対応か?」を基準にしましょう。
デザイン業&デザイン事務所向けのプリンター&コピー機なら、最大用紙サイズがA3ノビまでのものをおすすめします。A3ノビ対応なら貼り合わせの手間を削減できますし、貼り合わせた印刷物よりも格段にキレイ!
また、どの価格帯のコピー機を狙うかにもよりますが、例えば「コピー機のリース」をお考えなら、A4コピー機よりむしろA3コピー機のほうが安い可能性が高いです。コピー機販売業者は「売れる機種をより多く仕入れる」傾向があります。A4機よりA3機のほうが売れるため、安く出せる、ということです。
プリンタ―&コピー機は機種によって対応する用紙が異なります。特殊な用紙を使用する場合、その用紙が求めるプリンター&コピー機に対応しているのか、まずチェックしましょう。
特に透明フィルム等への印刷が必要な場合は、ホワイトトナー有無によって印刷の完成度に差が生まれます。ホワイトトナーを搭載できる機種は限られます。
最後にやはり重要なのは価格です。プリンター&コピー機の購入形態には、リース・一括購入・レンタルの3つがありますが、リースは販売価格30万円以上のものでないと組めないことがほとんどです。
なお、コピー機の本体価格はメーカーの示している「標準価格」よりもぐっと安くなることが多いため、メーカー公式サイトをみて「100万円以上もする……」とあきらめる前にお問合せください。(参照:「コピー機・複合機のリース料金相場」)
また、業務を円滑に進めるには、プリンターやコピー機の保守体制の確立も重要です。月間の印刷枚数が500枚以上になるようなら、カウンター保守契約等を結びスムーズな修理を受けられる状況を作っておきましょう。
今回は、デザイン業&デザイン事務所におすすめのプリンター&コピー機をご紹介しました。
選び方のポイントは、以下の5点です。
上記を踏まえた、デザイン業・デザイン事務所におすすめのプリンター&コピー機は以下の5つ!
デザイン業&デザイン事務所のコピー機選びの参考になれば幸いです!
最後に当サイト「コピー機価格診断ドットコム」もご紹介します。コピー機価格診断ドットコムでは、現在契約している複合機のコスト(月額リース料、カウンター料金 など)や、他社で取得した見積価格・内容が適切か診断いたします。
そのうえでお客様がご希望される場合、現在の複合機もしくは他社見積額よりも安い見積書をお届けします。
なお、他社見積書をご提示いただき「他社見積書のほうが安い」と判断した場合は、当サイトからお見積をお送りすることはございません。他社様とのご契約をおすすめします。
また、お客様の許可なく販売店にお客様の連絡先(電話番号、メールアドレス)を伝えることはございませんので、販売店からしつこい営業を受ける心配はありません。
もちろん、利用料は無料です!
当サイトのサービス内容については「コピー機価格診断ドットコムとは?【他社より安い見積提供&コスト見直しの無料相談】」記事もご参照ください。