Published at2023年2月18日
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この記事では、富士フイルム(ゼロックス)複合機『Apeos Cシリーズ』のリース料金相場を比較します。
2021年4月、富士ゼロックスは「ゼロックス」からの脱却を図り、富士フイルムビジネスイノベーションとしてスタートしました。
遠隔での保守サポートを取り入れ、保守拠点数をぐっと絞って営業益を確保する方向へシフトしましたが、当サイト独自アンケート調査結果によると、富士フイルム(ゼロックス)の保守品質は相変わらず高評価!
また、富士フイルム(ゼロックス)複合機の本体標準価格は、他メーカーよりも高いと言われておりました。しかし現在では、23枚機を月額1.1万円程度で提供できる販売店も!従来の「品質は良いけど高いゼロックス」から「品質が良く、お手頃価格の富士フイルム」へと変貌を遂げています。
今回は、富士フイルム(ゼロックス)複合機のリース料金相場をご紹介するとともに、当サイトが独自に収集したApeosシリーズのリース料金事例を公開いたします。
目次
まずは富士フイルム(ゼロックス)Apeos Cシリーズ各機種のリース料金相場を、同型機平均と比較します。なお、ここではリース期間を標準的な5年と仮定します。
Apeos C2060(Model-P-1T) | Apeos C2060(Model-PFS-1T) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約10,000円/月 | 約15,000円/月 | 約16,000円/月 |
Apeos C2060は20枚機。月間印刷枚数が2000枚以下の事業者向けです。
Apeos C2060には2モデルあります。プリント・コピー機能のみのApeos C2060(Model-P-1T)のリース料金相場は10,000円/月程度。スキャンやFAX機能のついたApeos C2060(Model-PFS-1T) のリース料金相場は、約15,000円/月です。
他社複合機を含めた同型機の平均リース料金相場は16,000円/月ですので、Apeos C2060シリーズの価格はモデルによっては平均値を下回ります。
Apeos C2360
※全8モデル |
20枚機平均 | 25枚機平均 | |
月額リース料金相場 | 約17,000円~21,000円/月 | 約16,000円/月 | 約17,800円/月 |
Apeos C2360は23枚機。こちらも月間印刷枚数が2,000枚以下の事業所向けコピー機です。
Apeos C2360には合計8モデルあります。その中で最も安いApeos C2360(Model-PFS-1T)のリース料金相場は、約17,000円/月です。4段トレイで1パス自動両面印刷機能のついたApeos C2360(Model-PFS-4T-B)の月額リース料金相場は、21,000円/月と2万円を超えます。
なお、23枚機は他メーカーで取り扱いがありませんので、20枚機もしくは25枚機の他社複合機リース料金相場と比較します。20枚機の平均リース料金は約16,000円/月、25枚機は約17,800円/月と、Apeos C2360のリース料金相場より安いです。
Apeos C2570(Model-P) | Apeos C2570(Model-PFS) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約17,000円/月 | 約25,000円/月 | 約17,800円/月 |
Apeos C2570シリーズは25枚機。月間印刷枚数が3000枚程度の事業者向けコピー機です。
Apeos C2570には2モデルあります。プリント・コピー機能のみのApeos C2570(Model-P)リース料金相場は、約17,000円/月です。FAXやスキャン機能のついたApeos C2570(Model-PFS) リース料金相場は、約25,000円/月とModel-Pより約8,000円ほど高くなります。
他社複合機を含めた25枚機全体のリース料金の平均相場は17,800円/月です。Apeos C2570シリーズのリース料金相場は同型機平均より高いと言えます。
Apeos C3070(Model-P) | Apeos C3070(Model-PFS) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約18,000円/月 | 約25,000円/月 | 約19,700円/月 |
Apeos C3070は30枚機です。月間印刷枚数4,500枚程度の事業所におすすめできます。
Apeos C3070にも2モデルあります。プリント・コピー機能のみのApeos C3070(Model-P)のリース料金相場は、約18,000円/月です。FAX・スキャン機能のついたApeos C3070(Model-PFS) リース料金相場は、約25,000円/月でしょう。
他社同型機のリース料金平均額は約19,700円/月ですので、Apeos C3070はモデルによっては平均並み、もしくは高いと言えます。
Apeos C3570(Model-P) | Apeos C3570(Model-PFS) | Apeos C3570(Model-PFS-2TS) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約21,000円/月 | 約29,000円/月 | 約27,000円/月 | 約23,000円/月 |
Apeos C3570は35枚機。月間印刷枚数6,000枚程度の事業者におすすめのコピー機です。
Apeos C3570には3モデルあります。プリント・コピー機能のみのApeos C3570(Model-P)リース料金相場は21,000円/月程度です。FAXやスキャン機能がついた2段トレイタイプのApeos C3570(Model-PFS-2TS)は約27,000円/月程度、4段トレイなら29,000円/月でしょう。
他社複合機を含めた35枚機全体の平均リース料金相場は約23,000円/月です。同型機と比較するとApeos C3570シリーズの価格はモデルによっては平均値とほぼ一致しますが、他社より高いと言えるでしょう。
Apeos C4570(Model-P) | Apeos C4570(Model-PFS-C) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約33,000円/月 | 約36,000円/月 | 約29,600円/月 |
45枚機のApeos C4570は、間印刷枚数10,000枚程度の事業所におすすめのコピー機です。
Apeos C4570には2モデルあります。リース料金相場はプリント・コピー機能のみのModel-Pで約33,000円/月。FAX・スキャン機能がついたModel-PFS-Cのリース料金相場は約36,000円/月です。
他社複合機を含めた45枚機全体の平均リース料金相場は29,600円/月ですので、Apeos C4570シリーズの価格は平均値を上回ります。
Apeos C5570(Model-PFS) | Apeos C5570(Model-PFS-C) | Apeos C5570(Model-PFS-2TS) | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約38,000円/月 | 約41,000円/月 | 約36,000円/月 | 約32,400円/月 |
55枚機のApeos C5570は、月間印刷枚数が2万枚以下の事業所におすすめのコピー機です。
Apeos C5570には3モデルあり、全てにコピー・プリント・FAX・スキャンといった基本機能が標準搭載されています。Apeos C5570モデルの中で最もリース料金が安いのは2段トレイのModel-PFS-2TSで、約36,000円/月です。
4段トレイになると、リース料金相場は約37,000円/月になります。さらにADFの給紙枚数が増えるとリース料金相場は4万円の大台に乗ります。
他社も含めた55枚機の平均リース相場は約32,400円/月ですので、Apeos C5570は平均より高めと言えます。
Apeos C6570(Model-PFS-C) | Apeos C6580 | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約51,000円/月 | 約53,000円/月 | 約39,500円/月 |
富士フイルム(ゼロックス)の65枚機には2種類あります。まずはApeos C6570。こちらは、コピー機の基本機能を網羅しており、1パス両面自動印刷機能も付帯します。高速機でかつ、機能も充実しているため、リース料金相場は5万円/月程度。
富士フイルム(ゼロックス)複合機のもう一つの65枚機Apeos C6580は、FAX機能がついていません。自動両面印刷も1パス対応ではありませんが、連続印刷機能が優れています。65枚機の場合、月間印刷枚数2.5万枚を想定していますが、Apeos C6580なら3万枚弱の月間印刷枚数でも耐えうるでしょう。ただハイスペックな分、リース料金は非常に高く、53,000円/月程度です。
他社を含めた同型機の平均リース料金相場は、約39,500円/月。富士フイルム(ゼロックス)の65枚機は高いと言えます。
Apeos C7070(Model-PFS-C) | Apeos C7580 | Apeos C8180 | 同型機平均 | |
月額リース料金相場 | 約54,000円/月 | 約60,000円/月 | 約65,000円/月 | 約49,500円/月 |
2.5万枚以上の大量印刷をされる事業所には、Apeos C7070、もしくはApeos C7580、Apeos C8180がおすすめです。
Apeos C7070のリース料金相場は、約54,000円/月。Apeos C7580のリース料金相場は約59,000円/月、Apeos C8180のリース料金相場は約64,000円/月です。
他社を含めた同型機のリース料金平均額は約49,500円/月と、富士フイルム(ゼロックス)機とかなりの差が生まれます。
ここまで富士フイルム(ゼロックス)複合機のリース料金相場を確認し、他メーカーも含めた同型機種のリース料金相場と比較してきました。ここからは富士フイルム(ゼロックス)複合機のリース料金相場について上記の表をもとに分析します。
高品質が売りの富士フイルム(ゼロックス)複合機は、全体でみると平均より高価格であることが分かります。ただし、印刷速度によっては他社を含めた同型機と同等レベルの機種もありました。
富士フイルム(ゼロックス)コピー機の35枚機までの低速機では、他メーカーの平均以下か同程度の価格帯のモデルが用意されています。
一方、45枚機以上の中・高速機については全てのモデルでリース料金相場が平均値を超えています。
ただし、高速機になると、値引き幅はより大きくなるのが常です。業界シェア1位の富士フイルム(ゼロックス)も例外なく、高速機の値引き幅は非常に大きいと言われています。
高品質な富士フイルム(ゼロックス)の高速機を安く導入するコツは、上手く値引き交渉することです。
富士フイルム(ゼロックス)とリース料金相場がほぼ同じメーカーは、キヤノンもしくは、リコーです。
もちろん機種にもよりますが、特に、富士フイルム(ゼロックス)と画質や保守でいい勝負ができるといわれているのがキヤノンです。キヤノン製品の中には、富士フイルム(ゼロックス)よりもリース料金相場が安い商品も複数ありますので、比較検討してみましょう。>>>詳しくは、「キヤノン複合機」記事参照
リコーも保守では富士フイルム(ゼロックス)に劣らないと言われます。リコーは保守拠点数が全メーカーの中で最も多く、地方に拠点を置く企業におすすめです。ただ、画質に関しては富士フイルム(ゼロックス)やキヤノンとは比較にならないと言われていますので、印字レベルに強いこだわりはない企業に向いています。>>>詳しくは、リコー複合機記事参照
富士フイルム(ゼロックス)やキヤノンの画質レベルを求めるなら、コニカミノルタもおすすめです。コニカミノルタ複合機は、富士フイルム(ゼロックス)やキヤノンより購入しやすい価格帯で、リース料金相場も安いでしょう。ただし、保守に関しては若干不安が残りますので、よく検討しましょう。>>>詳しくは、コニカミノルタ複合機記事参照
価格交渉をしない場合、基本的には全てのメーカーが富士フイルム(ゼロックス)より安いと言えます。その中でも特に格安なのは、京セラです。
京セラ複合機は「爆安メーカー」と謳われるほど、リース料金そしてカウンター料金ともに激安。一例として25枚機のリース料金相場を比較してみましょう。
▼富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2570と京セラTASKalfa 2554ciのリース料金相場を比較
メーカー | 商品名 | モデル名 | リース料金相場 |
富士フイルム(ゼロックス) | Apeos C2570 | Model-P | 約17,000円/月 |
Model-PFS | 約25,000円/月 | ||
京セラ | TASKalfa 2554ci | - | 約14,000円/月 |
Apeos C2570のリース料金相場は、約17,000円/月もしくは約25,000円/月ですが、京セラTASKalfa 2554ciのリース料金相場は14,000円/月です。TASKalfa 2554ciのリース料金相場は交渉次第で1万円を切ることもあります。
ここまで富士フイルム(ゼロックス)複合機の一般的なリース料金相場についてお伝えしてきましたが、ここからは当サイトに寄せられた事例を3つ共有いたします。
相場と同額の事例もあれば、相場よりもかなり安い事例もあります。確認してみましょう。
まずはX社様からいただいた事例です。相場並みのリース料金でコピー機を購入した事例をご紹介します。
同社はもともと使っていた25枚機のリースが切れるタイミングで、地域のなじみの販売店より新しい複合機をリースで導入しました。
価格交渉をした結果、「Apeos C2570を18,000円/月」という相場程度のリース料金で導入できたそうです。この場合の総支払額は、1,080,000円となります。
つづきまして、Y社様からいただいた相場よりも高いリース料金でコピー機を契約してしまった事例をご紹介します。
同社は飛び込みでやってきた営業マンにリース料金が安くなると説得され、あまり内容を確認せずに複合機導入を決定しました。
結果として「Apeos C2570を17,100円/月」という相場程度の料金でご購入できと思っていたのですが……実際は7年リースの契約が結ばれており、総リース料が1,400,000円程になってしまったようです。
このように通常よりも割高になってしまうケースもありますので、7年リースで提案してくる業者には気を付けましょう。コピー機・複合機の適切なリース契約期間は、「5年」もしくは「6年」です。
最後に、Z社様からいただいた相場よりもかなり安くコピー機を購入できた事例をご紹介します。同社は複数の販売店より見積をとり、営業担当に価格競争をさせました。
結果として「Apeos C5570を18,600円/月」という相場をかなり下回ったリース料金でご契約できたそうです。
同機の相場は36,000~40,000円/月、55枚機の平均相場は29,000円ですので、非常に安価に導入できたと言えます。
今回の事例から、複数の会社から見積をとるのが重要ということが分かります。特に高速機になりますと、値引き幅も大きくなります。相見積にかけるだけで、かなりインパクトの強いリース料金を引き出せます。
カウンター料金とは、「カラー1枚10円、モノクロ1枚0.1円」のように、印刷するごとにかかる費用のことです。カウンター料金を支払うことにより、保守費用が無料になります。
カウンター料金はコピー機・複合機のランニングコストとなるため、リース料金とともにしっかりと金額を確認しておくことが大切です。
カウンター料金には定価がありませんが、メーカーによってある程度の相場があります。富士フイルム(ゼロックス)複合機のカウンター料金相場は、モノクロ1.2円、カラー12円です。
なお、リース料金は交渉によって下がることがありますが、カウンター料金は多くのメーカーで収益の要となるため、なかなか下がり辛いと言われます。富士フイルム(ゼロックス)は特に、保守体制が充実しているため、モノクロ1.2円・カラー12円より下がることは稀です。
ただカウンター料金は一般的に、「印刷枚数が多い」場合や「保守拠点からの距離が近い」場合、また「支店を多くもつ企業」の場合は、安く設定されることが多いよう。条件に当てはまる場合は、しっかり業者と交渉してみましょう。カウンター料金の値下げ交渉術については、こちらの記事をご参照ください。
今回は、富士フイルム(ゼロックス)複合機のリース料金相場を他社複合機と比較しました。
高品質な富士フイルム(ゼロックス)複合機を安く購入するコツは、相見積です。2~3社程度を目安に相見積をしましょう。
当サイトでも富士フイルム(ゼロックス)複合機の相見積を受け付けております。ぜひお問合せください。